2023年8月20日

<再配信版 第17話 千の風になって>

こんばんは

お盆がすぎますと、少し暑さも和らいだような気がします。

夕方には、秋の空の雰囲気になりましたし、夜が寝やすくなりました。

(*^_^*)

毎年8月18日ですが、今年(2023年)も18日は通照院でのお盆の法要でした。

220個用意したお昼がほぼ配ることができました。

有難いことです。

もう今から30年近く前になりますが、

2006年のお盆法要で、私がお話ししたときに

最後に「千の風になって」を歌いました。

その年の大晦日、秋川雅史さんが歌って日本中に大ブレークした曲です。

(*^_^*)

ご存じだとおもいます。

もともとは作者不詳の12行の詩と言われていますが

1989年、イギリスの青年ステファン・クミンズがテロの犠牲になったとき、万一の時に備えて両親へ宛てた手紙の中に

「両親へ、もしもの時のために、この手紙を残します。どうか私を殺した人のことを恨まないでください。そして愛する全ての人へ」と書き添えて12行の詩が書いてありました。

浄土宗をひらかれた法然上人のお父さんも、夜討ちにあって亡くなりますが、最後に息子(後の法然上人)へ「敵を討つより、僧侶となって菩提を弔ってくれ!」と

遺言しています。

恨みを大きな愛で返すと社会への波紋は愛が広がっていきますね。

ステファン君の葬儀の時、彼の父親が朗読したこの12行の詩はBBC放送にのって

全英に伝えられました。

それが、2001年9月11日にテロが起こり、その一周忌で11歳の女の子が朗読しました。

この原詩を新井満さんが日本語訳されて本になったのが1995年阪神淡路大震災の年でした。

それから10年後の福知山線の脱線事故の追悼慰霊式の時にも朗読され、日本中に

広がりました。

大ブレークは先ほど書いた2006年年末の紅白歌合戦です。

寂しさを経験された方に少しでもあたたかさを伝えられたすばらしいことです。

∈^0^∋

亡くなった人は、風になって

それも、いろいろな風になって

私たちの近くに居てくださる。

\(^O^)/

心あたたまるいい歌です。

メロディー口ずさみながら、歌詞を読んでみてください。

(^○^)

「千の風になって」

作者不明 邦訳 新井 満

私のお墓の前で 

泣かないでください

そこに私はいません 

眠ってなんかいません

千の風に

千の風になって

あの大きな空を

吹きわたっています

秋には光になって

畑にふりそそぐ

冬はダイヤのように 

きらめく雪になる

朝は鳥になって 

あなたを目覚めさせる

夜は星になって 

あなたを見守る

私のお墓の前で 

泣かないでください

そこに私はいません 

死んでなんかいません

千の風に

千の風になって

あの大きな空を

吹きわたっています

千の風に

千の風になって

あの大きな空を

吹きわたっています

あの大きな空を

吹きわたっています

ちなみに今年(2011年)のお話の最後にはカーロミオベンを歌いました。

(*^_^*)

原詩はイタリア語なので、啓空の勝手な邦訳を紹介します。

「Caro mio ben」

ジョルダーニ作曲

日本語作詞 啓空

Caro mio ben

愛しい君

出会えて

よかった

あなたの笑顔は

もう見えない

手をつなぎ

歩いた

かけがえのない日び

こころに

いつまでも

忘れない

Caro mio ben

愛しい君

出逢えて

幸せ

Caro mio ben

愛しい君

であえて

ありがとう

歌っていいですね。

(^◇^)

懐かしい人を想いつつ夏は過ぎていく。

けいくう

☆☆

へだつれば ひとしお恋し 虹の峰 想いのかよう 橋となれ にじ

吹く風に 乗りて青空 あがる凧 糸の切れ間に 飛びや去りなん

                         (田中木叉上人道詠)

(この文章は2011年8月21日に送った文章に一部編集を加えた再掲載です)