2024年3月31日

<再配信版 第47話 咲き初める >

こんばんは♪

桜だよりが聞こえてきました。

(*^_^*)

なんと言っても日本の桜の代表は「ソメイヨシノ」です。

これは、「ソメイ」と「ヨシノ」に分かれます。

ここで問題です。

「ソメイ(染井)」は人の名前でしょうか?それとも場所の名前でしょうか?

   ↓

   ↓

   ↓

正解は 「場所の名前」です

簡単でした?

(>_<)

明治のはじめ染井村(現在の東京都豊島区あたり)の植木屋さんがエドヒガンサクラとオオシマザクラを交配させて「ヨシノサクラ」をつくりました。

しかし、千本桜で有名な吉野桜と混同してしまうため1900年に「ソメイヨシノ」と命名されました。

このソメイヨシノは、交配種ですから自分で増えないのです。

しかし、沖縄・北海道を除いて全国津々浦々「サクラ」と言えば、このソメイヨシノと言われるぐらい広がっています。

もう一度言います。

ソメイヨシノは、自分で増えません。

ですから誰かが接ぎ木して苗木を植えたのです。

そして、誰もお世話をしなければ、100年経てば、ソメイヨシノは、無くなってしまうのです。

このことを知った時、感動しました。

(>_<)

ソメイヨシノには植えた方のオモイがつまっている、と。

接ぎ木してオモイがつながっている、と。

4月の声を聞くとサクラが、咲き始めました!と、ニュースが流れますが

花は、咲き初めるのです。

???

どう違いますか?

咲き始(はじ)める と 咲き初(そ)める

「始」と「初」

どちらも新しく何かをするときに使う言葉ですが

「初」は衣をつくるとき刃物で、布を裁ち切るところから「はじめ」の意味になりました。そして他の言霊と一緒に使われることが多いです。

月初め、書き初めなど。

ちなみに「始」は、はじめ(台)の女で、長女の意味です。

「始」と「初」違いは「初」は、動詞では使いません。

そして「見」を付けてみるとどうでしょう。

「見初める」 「見始める」 は、明らかに違いますよね。

見初(そ)めるは、相手(人やもの)を気に入るさま

見始めるは、映画がはじまったから見ましょう!みたいな感じ。

初(そ)めるには、オモイがこもっています。

それは心が染まっていくということに、つながっていくのではないでしょうか。

染井吉野にも「染」が使われているのは偶然ですが、桜を植えた人のオモイ

後の世に、この木が生長してキレイな花を咲かすのを人々が、感動しながらみることを夢見たオモイ

それが淡いピンクとなって咲き誇る

ソメイヨシノ

桜を愛でてるとき、その色はアナタの心を、きっとやさしい幸せ色に染めていることでしょう。

桜に触れると日本人って、日本っていいなぁとつくづくおもいます。

花から元気をもらって今週もニコニコで。

けいくう

☆☆

接ぎ木の枝が つながれば 親木のいのち 通いくる 

             すがるおもいの 一心を 接ぎ木する南無 阿弥陀仏

みすがたおもう そよ風に 心の庭は 花ふぶき 

             おもいにお慈悲の 息かよう とけて とろくる 南無 阿弥陀

                           (田中木叉上人道詠)

(この文章は2015年4月5日に送った文章に一部編集を加えた再掲載です)