2023年6月25日

<再配信版 第9話 月に帰ったおばあちゃん>

こんばんは♪

今日も暑い一日でした。

謡曲「羽衣(はごろも)」の歌詞の中で

東遊(あずまあそび)の数々に

その名も月の宮人は

三五夜中の空にまた

満月 真如の影となり

御願 円満 国土成就

七寶充満の宝を降らし

国土にこれをほどこし給ふ

と、あります。

「天女は、さまざまな舞を披露し

その名の通り 

月から来た

美しい女人は

三五夜中というのは

3×5=15

十五夜すなわち

まんまるお月さまが

光輝くもと

勢至菩薩の願いで

この国が幸せになりますように

七つの宝を

ふりまいて

空へ 空へ と

昇って

帰っていきます」

というような意味です。

☆☆

一年前(2017年)の6月10日は満月だったのです。

なぜ覚えているかというと

その時、96歳の寿美枝さまの通夜・葬儀をしました。

( -人- )

その通夜の席で曾孫さん達がたくさんいたので

「大きなおばあちゃん、どこに行くのかなぁ?」

と、尋ねました。

その後で「みんな竹取物語ってしっていますか?」

「かぐや姫の物語りでしょ!」

(*^_^*)

「かぐや姫はどこに帰りましたか?」

「お月さま!」

「そうそう」

大きなおばあちゃんも今日のようなまんまる大きなお月さまの世界(真如の世界)に往ってお星さまになるんだよ。

そして、みんなことを見守ってくれるんだよ」と言いました。

夜、不安になった時 夜空を見上げると キラキラと 瞬いているお星さまを

見たら おばあちゃんや先に亡くなったお祖父ちゃんだとおもってください。

(*^_^*)

そんな話をしていたのですが

今年(2018)6月9日。

一周忌の法事に出かけましたとき

お家の方に言われました。

膝の上に抱いている三歳のお孫さん翔(かける)くんを抱え上げて

住職さん聞いて下さい。

去年の仲秋の名月の時

この子(かっくん)がお月さまを見て

「あっ、大きなおばあちゃんだ!」

と言ったのです。

(゜Д゜)

びっくりしていたら 住職さんが話していた、と!!

かっくんは当時2歳だったのに住職さんの通夜のお話をちゃんと聞いていたんです!

4ヶ月ぐらい経っていますからみんな忘れているのに

満月を見た時にかっくんが「おばあちゃん!と言った時には驚きました!!」

これには

私も驚きました。

(O_O)

すごいですね。

2歳の子どもでもちゃんとお話を聞いてくれていたんです。

かっくんの頭をヨシヨシしました。

法事が終わったときは、子ども達が家の外まで見送りに来てくれました。

(*^_^*)

いつもこころを込めてお話させていただかないと、とあらためておもいました。

(m_m)

しかし子どものころからこうして死と向き合い先立ちしご先祖方に見守られているということが腹にきちんとおさまっていると

人生でピンチを向かえたとき強いです。

理由もなく

「だいじょうぶ!」

見守って下さっているから、と勇気が出せる生き方ができます。

大切なことだとおもいます。

どんな時も

仏さまは見守って下さっています。

大好きだった

おじいちゃん

おばあちゃん

おとうさん

おかあさん

みんな

みんな

みんな

見守って下さっています。

それを忘れないようにしましょう!

今年が7回忌の法事の年でした。

小さかったかっくんも

小学生2年生。

今年の法事のお話も一生懸命聞いてくれていました。

夏至もすぎ、だんだんと暑さも増してきました。

お身体に気をつけて。

今週もお元気で!

ご機嫌よう。

けいくう

☆☆☆

木の葉は 千々に わかれても 同じいのちの えだ小枝

ちるまで元木の 役はたす 青葉 若葉に 日の光

おなじミオヤの はらからと ひとつのいのちを わけあいて

永遠の旅路に 手をつなぐ きっても切れぬ この えにし(縁)

                          (田中木叉上人道詠)

(この文章は2018年6月17日に送った文章に一部編集を加えた再掲載です)