2023年6月18日

<再配信版 第8話 更に登る一層の楼>

梅雨に入りましたが、いいお天気が続き

いよいよ夏至が近くなり、日中は蒸し暑い神戸です。

(~Q~;)

☆☆

中国の唐代に 王之渙(おうしかん) という方がいました。

彼の詩で「鶴鵲楼(かんじゃくろう)に登る」があります。

皆さま、覚えておられますか?

絶句や律詩って。

(*^_^*)

4句の詩を絶句。8句詩を律詩といいましたね。

そして、一句の文字数で五言絶句とか七言絶句と言っています。

それで、彼の詩は

  白日依山盡(はくじつやまによりてつき)

  黄河入海流(こうがうみにいりてながる)

  欲窮千里目(せんりのめをきわめんとほっし)

  更上一層楼(さらにのぼる、いっそうのろう)

です。

ですから、これは

一句に5文字で4句からなるので

はい! その通り!

「五言絶句」です。

(*^_^*)

意味は???

わかるとおもいますが、、、

輝く太陽が、山に寄り添って沈んでいき

黄河は、海にむかって流れている

遠くまで見わたしたいとおもい

さらに、一階上に登った

です。

太陽が沈み 河が流れている その雄大な景色も 地面に立っていれば

それほど見えませんが

2階

3階

4階

10階

20階

30階

100階

登っていけば

登っていくほど

遠くまで

見わたせますよね。

☆☆

この年(2017年)

オランダのライデンを訪れて日本との文化交流・仏教瞑想の会をいたしました。

ライデンでの日本文化交流

その時

オランダで侍に憧れ剣道を習っているハンクさんという男性がいました。

写真 右端

とても親切でいい方でした。

僕も剣道をしているから構えだけでも見せて下さい!

木刀で彼の構えをチェックして

剣先が高いとか腕に、力が入りすぎているとか、体重のかけ方が、後ろになっているとか、わかる範囲でアドバイスしました。

また、機会があれば、彼とも稽古したいです。

もしその場合は、彼が参ったというまで真剣にやります。

そうすると彼のいる位置が今は、3階だなぁとか身体で理解できるとおもうのです。

そして、まだ上の階があるよ、と!

そして稽古をしたら上の階に行ける。

行けば、眺めが変わる!

剣道も

茶道も

仏道も

道を窮めるのは、限りがありません。

ですが私がいる階までは指導できます。

何でもそうですね。

その先生のレベルまでしか教えられません。

そこまでくると更に、上の先生を紹介します。

少し剣道をかじりオランダで初心者ばかりに指導していたら

自分の階より上はないと勘違いしてしまうかもしれません。

日本だと先生がいっぱいおられますから私自身も日々、稽古を積んで自分の階を少しでもあげようとしています。

日び、成長!

心は、死ぬまで成長し続けるもの。

現時点で、満足せずに

今日、階段を一段でも登れるようにしたいですね。

☆☆

天才は天才の一歩

凡人は凡人の一歩

自分の歩幅で歩み続けたいです。

みんな仏さまになれる種をもっていることを忘れてはいけないとおもうのです。

私の花が咲きますように!

アナタの花が咲きますように!

今週もお元気で!

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

かたければこそ 尊とけれ とうとければこそ 不退転

やむにやまれぬ 誓願の はらがすわれば 苦中楽

張り合いのなき 楽をして 生ける屍(しかばね) たらんより

うたえ高らか 大願を 雲居はるばる あげひばり

                         (田中木叉上人道詠)

☆おまけ☆

心が広がればこの道詠のような境地になります。

せっかく生まれてきたのですから鳥のように大空を羽ばたきたいですね。

(この文章は2017年6月18日に送った文章に一部編集を加えた再掲載です)