こんばんは♪
お寺の梅も咲きはじめました。
今日は、雨でしたが、どことなく温かい雨。
二十四節気では、「雨水(うすい)」
降る雪が雨へと変わり、雪解けがはじまる頃。
山に積もった雪もゆっくりと解け出し、田畑を潤す。
いろいろなわだかまりがあることも
春と共に、とけだすといいですね。
☆
<第985回 懺悔して(その2)>
で、
懺悔と説罪について書いたあと
自分の至らない所に、気がついたら
それを認めて
素直に謝りましょう!
それが
心を浄くする方法です。
私なんかは
懺悔・懺悔の毎日です。
と、書いたのですが
自分の至らないところに、どうして気がつかないのでしょう。。。
三上和志先生の著書『人間の底』に
「魚臭い母」という魚屋の奥さんの話があります。
三上先生が講演を終えたあと、会長から紹介されてあるA婦人が入ってきた。
年の頃は、四十才をすぎた感じ。ですが、髪は乱れ、ゴム長靴にズボン。半纏(はんてん)。入ってきた途端に、魚臭さが部屋に広がる。勇ましい歩き方、化粧をしていない顔。男勝りに働いているのが、一目で伝わる風貌の方でした。
A婦人
「先生に相談です。3人の子どもを残して10年前に主人がなくなりました。
その後、主人がやっていた魚屋を引き継いで、仕入れから、得意回り、店売りまで、一人でなんとかかんとかこなし、親子4人、今日までやって来ました。
どうにか上の子が高校3年、次が高校1年、末が中学2年生になりました。
女手一つで、魚屋をやりながら、ここまで来るのは、容易なことではありませんでした。
なり振り構わず、こんな姿でやればこそです。それを3人の子は何とも思っていないどころか、この頃は私を嫌い、バカにしているのです。
主人亡き後、たった一人でこんなに努力して、働いてきたのに、子ども達から嫌われ、バカにされていたのでは、生きていく甲斐がないとさえ思います。
どうしたらいいでしょうか?」
三上先生が、Aさんに、「子どもさんがお母さんを嫌うとはどういうことですか?」
と尋ねると、
長男がPTAの案内を渋々出してきて、親が来ないといけないと書いてあるけど「母ちゃんには、来て欲しくない!」といい、どうしてと長男に尋ねると、長男は「お前もそう思うよな」と妹に同意を求めました。すると高1の妹も「お母さんには、来て欲しくない。恥ずかしいもん」と言ったのです。
私は、何も言えなくなりました。
食事のあと、一人になったとき、涙が溢れてきて、止まりませんでした。みんなで私をバカにして、私の苦労も知らないで、くやしいやら、悲しいやら、さまざまな感情の涙でした。
☆
さて、
Aさんの話を聞いた三上先生は、Aさんにどう答えたでしょうか?
アナタなら、主人を亡くしたあと、なり振り構わず必死になって生きてきたAさんに何といいますか?
ちょっと考えて見て下さい。
続きは、火曜日の夕方18時半にアップする予定です。
(m_m)
けいくう
☆☆
親は子よりも 子をおもう 神聖正義の みこころに
そむき唯我が 為ばかり はかってついに 行き詰まる
(田中木叉上人道詠)