2022年12月11日

<第981話 懺悔(さんげ)して>

こんばんは♪

今日も通夜があり、配信が遅くなりましたこと
懺悔(さんげ)いたします。

申し訳ございません。
(m_m)

☆☆

今日は
一年の納めの写経会でした。

さきほども皆さまに謝りましたが、その懺悔について、お話をしました。

さて、
一年を振り返って、懺悔することはありますか?

懺悔(さんげ)とは

身体を使って行ったこと、作った罪。
口をついて出た言葉、人を傷つけた言葉、会話。
心におもったこと。→これ、ヤバイですよね。決して、人には言えないことも、おもってしまいますから。

その一切の罪や過失を、仏さまの前にさらけだして
罪のゆるしを請うことです。

では
どうして
懺悔が大切なのでしょうか?

振り返らないと
自分には、非がない、罪がないとおもっていても

もしかしたら、、、

に、気づかないからです。

例えば
あまり掃除の経験のない方が
お寺の掃除を手伝ってくれたとします。

汗をカキカキ、一生懸命、力を込めて、拭き掃除をしてくれました。

ありがとう!

感謝の言葉を述べましたが、

彼のした仕事を見ると、すべてやり直さなくてはいけませんでした。

どうしてでしょうか?

彼は、彼なりに一生懸命、拭き掃除をしてくれたので、

本人は、今日はよく仕事をした。 満足!という顔をしています。

拭き掃除で、大切なポイントを話さなかった私が悪いのですが、、、

そのポイントとは

「雑巾をこまめに、洗うこと。同じ面では、拭かないこと」

です。

せっかく拭き掃除をしても
汚い面で、拭くと反って、汚れを押し付けて、汚してしまうのです。
(-_-;)

キレイ面で、サッと拭いて、面を変えて、次を拭く。

そうしないと、拭き取った汚れを付けてしまう。

拭き掃除のポイントは、雑巾をこまめに洗って、汚れた面では、拭かないこと。

そうでないと
自分自身は、善いことをした!

おもっていても

心が汚れていれば
相手の為といいつつ
自己満足に陥ってしまうことがあるということです。

純粋に相手の為に

何かをさせてもらう!
人に喜んでもらう!

その為に、懺悔して、心の汚れを仏さまにキレイにしてもらって
何かことにあたりましょう。

☆☆

もう一つ、懺悔すると

今まで作った罪への、ゆるしを請うとは違って

本当は、しなければいけなかったことを
(さぼったりして)しなかったことにも気づけます。

感謝しなければならなかったのに、ありがとう!と言えなかった、、、。

あやまらなければ、ならなかったのに、すいません!とあやまれなかった、、、。

手を差し出した方がよかったのに、見て見ぬふりをしてしまった、、、。

作った罪にも、為すべきことを怠ったことにも

懺悔して、気持ちよく、今年も終えるようにしましょう!

寒くなってきます。

お身体、お気を付け下さい。

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

勧むるぞ 真の報恩 無効(むだ)ながら 無資格ながら 我は忘れて

我が因と 他の縁の撚(よ)る 幸不幸 いづれも奥に 帰趣のみちびき

罪の我 捨てず身に添う み親にぞ 叱らるるかな 護らるるかな
                        (田中木叉上人道詠)