2022年8月21日

<第965話 ある時には>

こんばんは♪

夏休みも終盤にさしかかりました。

いかがお過ごしですか?

夏祭り・打ち上げ花火、今年は行われたのでしょうか?

お祭りや花火、いいですよね。

だけど、毎日毎日、行われていると、どうでしょう???

年に1回のイベントだから、浴衣着て、楽しもう!ってなるとおもいます。

ずっと思っていなくても、年に1回ぐらいは思いだして、

そうそう!と思うことはありませんか?

法然上人ご法語に

「ある時には、世間の無常なる事を、おもひて、此の世の、いくほどなき事をしれ。

ある時には、仏の本願を、おもひて、かならず、むかへ給へと申せ。

ある時には、人身の、うけがたき、ことわりを、おもひて、このたび、むなしく、やまん事を、かなしめ。

ある時は、あひがたき、仏法にあへり。このたび、出離の業を、うえずば、いつをか、期すべきと、おもふべき也。

ある時には、わが身の、宿善を、よろこぶべし。」

「ある時には」が並んでいますが

それは一年に一回ぐらいでしょうか?

久しぶりの友人に会った時、大切な人と別れた時、おもいがけないものが手に入ったとき、何かを無くした時、病気になった時などなど、、、

人生で大きな変化があった時が「ある時」でしょうか?

そうおもうと

いろいろな「ある時」がありますね。

ある時には、、、

あっと気がついた時には

今までの自分の生き方を見なおし、仏さまを向いているかを確認してみましょう。

そんな大げさなことでなくても、

あっと気がついた時には

「部屋を掃除する」でもいいとおもいます。

自分に起こってくる

「ある時」は、チャンスです。

「ある時」を楽しみましょう!

そうすると、その感覚が短くなっていって、

仏さまに護られているオモイが強くなり

感謝と喜びが増えてくるとおもいます。

「ある時」とは、

それは、「ずっと」とか「いつも」ではないんです。

ずっと思っておきなさい。

いつも思っておきなさい。

では、楽しくないですよね。

「ある時には」と言われる、そこに法然上人のやさしさを感じます。

ある時には、我が身の宿善をよろこびましょう!

今週も

お元気で!

けいくう

☆☆

会う時が さむる時なる 浅き夢 有為の奥山 この山こえて

乗せられし 弘誓の舟に三昧の 月見る窓を あけん秋の夜

             (田中木叉上人道詠)