2022年8月14日

<第964話 破地獄偈>

こんばんは♪

今日のタイトルは

「破地獄偈(はじごくげ)」です。

なんとも

難しそうなタイトルですが、、、

お盆のおまいりは、この偈文からはじまります。

もうこの2週間、何回お唱えしたか、、、

夢に出てきて、寝言でも言えそうです。

(*^_^*)

「若人欲了知 三世一切仏 応観法界性 一切唯心造」

もしアナタが、過去・現在・未来の一切の仏さまのことを明らかに知りたいと望むならば、

仏の世界の本質をよく観察せよ、すなわち一切は心が作りだしたものである。

                            (浄土宗大辞典より)

最後の「一切唯心造」。

すべては、「心」。

この一句がいいなぁとおもいます。

☆☆

お盆参りに伺った時、

小学生が一緒に手を合わせてくれていると

出来る限り何か一言声をかけて、帰るようにしています。

ある子(Aちゃん)が、お茶を持ってきてくれようとして

コップを落として、割ってしまいました。

(゜◇゜)ガーン

私「濡れなかったから、大丈夫だよ!」

と言って

「なんで割れたとおもう?」と聞くと

A「私が落としたから。。。」

(;_;)

そうなんだけど、、、

私「もし落としたのがお盆の上ではなくて、

ほらっ、そこにあるヨギボーの上に落としたら

どうなっていたとおもう?」

ヨギボー?ご存じですか?

2014年から日本に入ってきたビーズのソファーです。

座ると気持ちよくて、動きたくなるので、困るヤツです。。。

A「ヨギボーの上に落としたら

たぶん、割れていない。。。」

私「そうだよね。」

(*^_^*)

私「下が固かったから

コップは割れたけど

下が柔らかかったら

割れないよね。」

(*^_^*)

私「こうしてお坊さんが来て

おつとめしていると

みんなの心が柔らかくなるんだよ!」

A「ん?」

A「心って

固いとか柔らかいとかあるの?」

皆さまは、どうおもわれますか?

☆☆

私は、あるとおもっています。

身体も柔軟体操をしていないと

だんだん固くなるでしょう。

心も同じように、仏さまに手を合わせていないと

知らず知らずのうちに固くなるんです。

心の固さを

「頑固(がんこ)」っていいます。

ワガママになって、固くなるってことでしょう。

仏さまやご先祖さまに手を合わすと

今、私がこうしていられるのは

自分がエライからではなくて、仏さまのおかげ、ご先祖さまのおかげ、お父さんやお母さんのおかげっていうのが、わかってきます。

そうして、感謝の気持ちが湧いてきて、やさしくなってきます。

それを

心のやわらかさというとおもいます。

自分の心が柔らかければ、相手が固かったとしても、ぶつかっても大丈夫!

だけど、

自分の心が固ければ、固い相手とぶつかってしまうと、、、

割れてしまいます。

(+_+)

☆☆

地獄の世界から抜け出すには、自分の心を柔らかくすること。

「破地獄偈」は、それを言っているのです。

私のこころは、ヨギボーみたい!!ってイメージするのは

良い方法の一つです。

(*^_^*)

心のやわかさと言っても良いし

心の保湿力とも言われています。

柔軟性があること、

カサカサ、パリパリではなくて、のびやかな心

どんな相手でも包み込めるような、やわらかい・ひろ~い心であれば、、、

その心が造り出す世界は、地獄ではなくて、極楽です!

☆☆

すべては自分の心が造っている!

そう何回も何回も、言い聞かして

棚経まいりをおつとめをさせてもらった

今年の夏のお盆でした。

今日のポイントです!!

超忙しくても、そこでありがたいなぁ!楽しいなぁ!と感じるのが極楽!

超忙しくて、そこでイライラしてやってられない!イヤだ!イヤだ!と感じるのが、地獄!

同じ状況でも、極楽・地獄!

決めるのは

その人の心次第!!

私は、、、

楽しく、感謝しておつとめさせていただいきました。

( -人- )

☆☆

とっても

とっても

暑かった2週間ですが、

今年は、葬儀も多かったのですが、弟子の佳奈尼さんも大活躍してくれたので

なんとか、予定をこなせて、ここまで、来ました。

皆さまの応援とご協力をもちまして

明日で、満行です!!

やわらかい心でもって、心より感謝いたします!!

また、18日(木)のお盆・施餓鬼法要に、お参りくださるのをお待ちしております。

( -人- )

酷暑の折です。そしてコロナの感染も拡大しています。

どうぞお気を付け下さい。

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

風鈴や 気に入らぬ風 いる風に 変わらぬ音の いつも涼しき

察しあい よろこばせ合い 折れ合いて 合わぬ性分 合わす合掌

                       (田中木叉上人道詠)