2022年7月24日

<第961話 愛しの銀太郎>

こんばんは♪

暑い日が続きます。

弟子の佳奈尼が
昨年の2月に、3歳半の柴犬の里親になりました。

彼の名は、銀太郎!

来月の1日に5歳になります!!

かわいい犬(ヤツ)です。

僕の顔を見ると、ストレッチして
散歩を催促してきます。

僕は、さしずめ散歩おじさん!
(^_^)

彼のおかげで、よく歩くようになりました。


話が急に難しくなりますが、、、

仏教では
山川草木悉有仏性

といいまして

生きとし生けるもの
すべてに仏性(仏さまになる種)があると説いています。

ということは、

銀太郎君にも、仏性があるわけです。

その種を育てると、彼も仏さまになる!!
(*゜∀゜)

そうなんですが、、、

彼にとっては
どっちでも、良いことですよね。。。

もし彼がそれを意識して
僕は、仏さまになる犬だから、、、

むやみに吼えないぞ!

オシッコは、トイレでして、電柱ではしないぞ!

あやしい人に、かみつかないぞ!

食べ物、好きキライしないぞ!

などと思ったら

犬人生?、窮屈で仕方が無くなるとおもいます。

仏性があろうが、なかろうが、彼は自由に好きなように
おもいのまま生きています。
(^_^)

人においては、
多くの人と社会生活を営む以上、、、

自由気まま
好き勝手に生きられないように、できているのですが、、、

それは、スポーツでいうルールみたいなものと考えられないでしょうか?

例えば
サッカーだと
フィールドの大きさも決まっていますし、
試合時間は、前半後半で90分です。

選手は、11人までです。

手でボールを触ってはいけません。
(ペナルティーエリアのキーパーとスローインは、除く)

反則事項もあり
悪質ならば
レッドカード(即退場)

イエローカード(たまると次の試合は出れない)

提示されますし

オフサイド
(調べて下さい)

こうしたルールに乗っ取って
相手ゴールにボールを多く蹴り込んだチームが
勝ちとなります。

同点の場合など、延長線とかPK戦で、決着をつけます。

こうしたルールがあるから、安心して、楽しく、選手はプレーをし
観客も自分のことのように、応援できるのです。
(^_^)

たとえ、社会的に
金銭的にも恵まれて
好き勝手生きられる方がいたとしても、、、

身体を持って生きているということは
制限・制約があります。

寿命がきますし
食べ物を食べないと
睡眠を取らないと、、、

などなど。

座禅を世界に広めたことで、有名な

鈴木大拙先生は、

肘が外側に曲がらないことに気づいたことで
サトリを開いたと聞いたことがあります。

肘は、内側にしか曲がらないのです。

どうして外に曲がらないんだと悩んだり
うらやんだり、苦しんだりするのではなく、、、

その制限を特性として
生かす生き方をする。

それが、仏性を育てる生き方に繋がっていくと
おもうのです。

犬は、犬の特性を生かしています。

別に、
学校に行かなくてもいいし
仕事をしなくてもいいし、
空を飛べなくてもいいし、

犬は犬を生きればいい!

自分も自分を生きればいいんです。

自分の特性を見つめて、
人と比べることなく
その特性を生かしていく。

記憶力の良い人は、その特性を生かす。
身体能力・運動能力の高い人は、その特性を生かす。
忍耐力が強い人は、その特性を生かす。

外に、憧れを持つことは、それによって、自分も成長できるから
大切ですが、

外に求めるのではなく、自分に落ちついていく。

自分には、出来ないこと
制約があるから、自分の人生、面白い!

仏性は、自分に与えられた制限の中で、育まれ、輝きだすのです。

一休さんの道詠とも言われている句に

極楽は 西方のみか 東にも 
     来た(北)道さがせ 皆な身(南)にあり

というのがあります。

銀太郎(犬)は、銀太郎の人生!
私は、私の人生。

アナタは、アナタの人生。

おのおのがしっかり自分のいのちを生きることができる。

これが、
山川草木悉有仏性

の、意味かなぁともおもいます。

さぁ、メルマガも書いたので、

待ちわびている
銀太郎くんと散歩に行って来ますか!!

今週も
お元気で、ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

授かりし境遇 いさぎよく忍び はたす使命に 光る身の上

白は白 黄は黄のままに 野の小菊 とりかえられぬ 尊さを咲く
                  (田中木叉上人道詠)