こんばんは♪
梅雨が明けてから
いきなりの猛暑!
すでに夏バテ気味です。
ですが、今日は小雨&曇り
風もあり、だいぶ助かりました。
(*^_^*)
皆さまは、落とし物をしたことがありますか?
出てきましたか?
私の母が、先週、京都に母の叔母のお墓参りに行ったのですが
その時、指輪を落として帰ってきました。
それは、母の母、私の祖母の珊瑚かんざしを二つに分けて
母の姉とペアで持っていた、大切な形見の指輪でした。
気がつけば無かった!何処で落としたのか検討もつかない。
あきらめるしかない、、、
(;_;)
大切なものを落とすと、落ち込むと思うのですが、、、
翌朝、本堂でおつとめをしているとき
母はこう言いました。
「私は、こうして今日も目が覚めて、阿弥陀さまのみ前で、手を合わせて、お念仏ができている!なんとありがたく、なんて幸せなんでしょう!」
続けて
「昨日、おばあちゃんの大切な指輪をなくしたけど、
ケガをしたとか、事故にあったとか、病気になった
という災難を指輪が代わりに持って行ってくれたんだ!とおもう」と。
この心の持ち様は、すばらしいですよね!
指輪が、母の幸せを決めるのではないのです。
指輪は、確かにとても大切のものですが、
「今日、いのちがあること、阿弥陀さまのみ前で手を合わせてお念仏ができること」
が
幸せだ!というのです。
幸せは、その人の心が決める!
いくらものに囲まれていても、その人の心が「まだ足りない!まだ足りない!」という状態だと、幸せだとは言えないです。
ものがなくても、心が豊かであれば、幸せは感じられます。
(*^_^*)
☆
指輪を無くしてから、一週間後の話です。
母の従妹から、電話がありました。
「あきちゃん、奇跡が起きた!指輪、出てきたで!」と。
従姉妹は母のために、問い合わせ続けてくれていて
拾得物が集積されるところに、届けられていたのでした。
神戸から京都の間、どこで落としたのかもわからない、小さな小さな指輪が
見つかったのです!
さすが、日本です!
京都まで、指輪を頂きにあがり、無事に母の手元に返ってきました。
諦めていた母ですが、帰ってくると、涙を流して喜びました。
(*^_^*)

この話をすると、それは「普段の行いや!」と仰る方が多かったです。
普段、どのようなオモイで生きているのか?
何をしているのか?
どんなことを話しているのか?
それが、普段の行いです。
母が大切にしていたものを無くしたから、従姉妹は必死に探してくれました。
母でなければ、そこまで、必死になってくれなかったかもしれません。
多くの人が、見つかりますように、と祈ってくれました。
そうして、きっとお祖母ちゃんも今回お墓参りした叔母さんも
探してくれたに違いありません。
小さな奇跡でしたが、母にとっては大きな大きな奇跡でした。
ものには、心が宿る!
もしかしたら
指輪が自分で目立つように光って、清掃員の目にとまるように、ウインクしたのかもしれません。そうして、拾われて、自分の居場所である母の手元に戻るように。
(*^_^*)
指輪を無くしても、幸せだと言った母の心のあり方。
指輪が出てきて、すべてのことにさらに感謝するようになった母のあり方。
見習うことが多い出来事でした。
☆
台風が来ているようです。
その後はまた猛暑でしょうか?
どうぞお気を付けて、お過ごし下さい。
ご機嫌よう!
けいくう
☆☆
あるままに また無きままに 楽しけれ 物に淀まぬ 心澄まして
正しきを むら無理の無く 行いて 成るもならぬも 慈悲のみちびき
(田中木叉上人道詠)
おまけ
この動画を見ると心温かくなります。
(*^_^*)