2020年5月31日

<第849話 心の調律師>

こんにちは♪

今日で、5月も終わります。

コロナの影響も終息しつつありますので、明日から新生活がはじまる方も多いとおもいます。
しっかりと自分の道を進んで参りましょう。

お寺の行事も
6月からは通常通り、参詣していただくように予定しております。

☆☆
今、新緑が美しいですね。

お寺の裏庭も、良い感じです。
後にyou tubeのアドレスを添付しますが背景を新緑にしています。

窓を開けると、薫りの良い風がすーっと入ってきて、とても気持ちがいいです。

「千の風に なって あの大きな空に 吹き渡っています」と歌われているようにさわやかな風が大空をかけています。

(*^_^*)

『無量寿経』に 「自然徳風」 という言葉があります。

法蔵菩薩の願いのこもった極楽世界に吹く風です。

自然の徳風は、徐(しず)かに起りて微動す。 其の風は調和にして 寒からず暑からず 
(略)
もろもろの宝樹を吹くに無量の微妙の法音を演発(えんぽつ)し、万種の温雅(おんげ)の徳香を流布(るふ)す。 
(略)
風、その身に触れなば、みな快楽(けらく)を得。たとえば、比丘の滅尽三昧を得るがごとし
」(『無量寿経』巻上)

まさにこの新緑の季節の風のことのようにおもいます。

宝樹の間を抜けてきた風は、なんとも表現できない素敵な音を発します。そしてそれが一万種類を超える温かい上品な薫りとなって、広がっていくと書いてあるのです。

その風に包まれると、小さいことを、マイナスなこと、クヨクヨしていることを考える自分は、無くなっていく。

そして

ただ、ここに居るだけで、幸せを感じられる!喩えるなら、修行僧が煩悩を滅して涼やかな心持ちでいるように、と。

☆☆
昨日、zoom会議で、広島の檀上先生が、カリフォルニアの人たちに素晴らしいお話をなさったのですが、その中で、僧侶は「心の調律師」と言われました。

とても素敵な言霊だなぁと感動しました。

ギターやピアノなど、楽器もきちんと調律していなければ、音は出るけど、美しいハーモニーは奏でられない。演奏前には、調律をきちんとしなければ、いけない。

同じように、私たちも楽器に喩えると、音はでます。
だけど心が整っていないと、元気そうにしていてもカラ元気であったりします。
また、もしかしたら音が出るということすら、忘れてしまうこともあります。

そんな心を整える、「心の調律師が僧侶だ」というのです。

是非、そうなりたいです。
そうなっていると、出会う人の心の調子が整って、笑顔になってもらえますから。

その為には、まず自分の心を仏さまに整えてもらわないと。

ということは、「究極の 心の調律師は 仏さま! 」ですね。
(^_^)

心の整え方は、いろいろありますでしょうけど

やはり 「お念仏」 が効きます。

通照院では、ナム・アミ・ダブ と3拍子で称えています。

そのリズムが、木魚の音が、仏さまの鼓動だと感じることがあります。

そうして仏さまのいのちを感じて、自分の生命と同調させてもらって心が整うのです。

お念仏、大事です。

これは僧侶に限ったことではありません。

どなたでも、仏さまをおもい、その鼓動を感じると、心が整います。

一日の中で、30分でもお仏壇のある方はその前で、無い方は工夫して、心を整える念仏の時間を持たれることをオススメします!

そうしたら、一人ひとりが奏でる音が、すばらしく、薫りもともなって、極楽の様相が広がってきますよね。

温かい社会になります。
雅(みやび)な社会になります。

まずは、私から。

南無阿弥陀仏

今週もお元気で!

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆
1. 蝶々が楽しく舞うように からだもヒラヒラ気も軽く
  六字の音頭もほがらかに さっさあげましょう能率を

2. イキイキ仕事が正確に  イソイソ仕事が迅速に
  ハレバレいつでもおちついて ニコニコいつでも気持ちよく

3. 笑顔に舞いこむ福の神  努力に入りくる宝船
  サッサ サッサと仕上げゆく 仕事に開ける人の運

4. みさかえあらわすこの仕事 尊い時間じゃ精だそう
  仰せのつとめのこの仕事 サッサ あげましょう能率を
                 聖歌「能率あげましょう」

ご意見やメルマガへのご意見・ご感想お待ちしております。

☆おまけ☆
今朝の短い法話をyou tubeより見て頂けます。

メルマガの内容とほぼ同じですが、声を聴いて頂けると
また違う気づきがあるかもしれません。
(^_^)
よろしければ、ご覧下さい。
15分ほどですが、wifi環境での視聴をオススメします。
(m_m)

 
啓空住職の話
https://www.youtube.com/watch?v=WfAftCK45Ww