2025年10月5日

<第1040話 大きな流れ>

こんにちは

昨日は、愛知県豊田市にあります

念仏寺さんでの一日念仏会でした。

念仏寺は、不思議なご縁から、昨年、弟子になりました称月尼のお寺です。

行きまして

念仏寺で、お念仏をさせてもらったら、すごく気持ちよくて

いい本堂でした。

江戸時代の終わりから、大正にかけて念仏上人と言われた

中村周道上人がおられた場所に、その想いを引き継がれた四人の尼さま方が

托鉢しては、一本ずつ材木を買い、6年かけてお建てになられた本堂でした。

それも念仏しながら。

そういう本堂ですから、念仏が気持ちよかったのです。

そこで、感じたことは

称月尼、本人も言っていましたが

「大きな流れに導かれて、今、ここにいる」ということ。

紆余曲折を経ているけれど

間違いなく自分の力、思惑だけではなく、大きな力によってここに流されてきた感じがする、と。

自分で生きているから

自分は生かされている

そして

その上で、大きな流れに乗っている

感じられた時

自分の生まれてきた意味が

ハッキリと見えてくるのでは

なかろうか。

この念仏会で

称月尼の顔つきが変わり

本堂の空気が一変した。

今後、この念仏寺道場が

以前の生命の輝きを取り戻していくことだろう。

その第一回に立ち合わせていただき

何とも光栄な一日でした。

参加してくださった方々、ご随喜どうもありがとうございました。

南無阿弥陀仏

けいくう

一切の縁の 集まる成り行きの 大き流れに 高き意味あり

          

                 (田中木叉上人 道詠)