こんばんは♪
3月に入りました。
今週は桃の節句お雛さまですね。
最近は、大きな七段のおひなさま飾りは見受けなくなりましたが、ワクワクされている女の子が多いのでは。
(*^_^*)
広島西光寺、檀上先生からお伺いした素敵なお話です。
それは檀上先生が今の西光寺の住職になられてから6年目のことです。
以下、檀上先生より
「感謝のバトン」
人生、振り返るとどれも感謝ばかり!!ありがたいですね。ここ西光禅寺に入寺しての感謝したいお一人!!!その方はSさんという檀家さまです。無住職となったこの寺に入寺後の6年目、毎朝6時過ぎには必ずお寺に参拝されて、ご本尊さまのお花や本堂内の清掃にと色々とご奉仕して頂きながらの2008年10月6日、突然にSさんは、この世からあの世の世界に旅立たれました。
(享年78歳)
右も左もわからないまま無住となった西光禅寺に入寺してより蔭ながら色々とお寺を支えて下さいました。
お寺からバイクで3分もかからない所にお住まいでしたが、とても明るくどんな年齢層のご参拝者の方々にも丁寧に応対をして頂き私にとってはもう一人の母親のような存在でした。
境内の清掃中に良く私に話されたお言葉の中に「和尚さん!私が亡くなったら観音さまになって和尚さんやお寺を護ってあげるからね!心配せずに頑張って、皆さま方の大切な信仰が守られるように頑張ってよ!」と。
さらに「観音さまに成り代わって舞い戻って来るから」といつも話されておられました。
ところがあんなに明るく、楽しいお方だったのに……。
ある日の突然の別れ。。。
葬儀の導師を勤める中、私の心は住職として毅然とした態度で接しなければと思いつつもやはり…涙を一杯にこらえてながら見送りをさせて頂きました。
しかし哀しみのおもいを抑える事は出来ず斎場に向かう自分車の中で大声で泣きながら運転した事を思い出します。
その悲しみがまだ癒されきれない半年後、西光禅寺に不思議な事が起きました。
ご縁があって高さが光背を入れて180センチもある檜の一木で彫られた立派な瑠璃観音菩薩さまが本堂内に来られたのです。ところがその立派な観音菩薩さまは、左手の人差し指の第二関節から指が欠けて無いのに気が付きました。どこを探しても指先のかけらは無く探している間にふとSさんのあの言葉を思い出しました。
「和尚さん私が亡くなったら観音さまに成り代わってお寺を護ってあげるからね!」との言葉……。
そう言えば?・・・。
ご生前のSさんの左手の人差し指の第二関節がなかったことに気が付きました。
若い頃、木材の会社で失ったと聞いていました。
ご生前のお言葉通り「観音菩薩さまに成り代わって本堂内に来られた!」と気づいた時は一日中涙が溢れていました。

今は、その慈悲と慈愛の心をこの世に届けられる観音さまを安置させて頂く総檜の観音薬師堂が2009年に建立されました。
人は皆、慈悲の心を持って菩薩の化身としてうまれて来ていると信じています。
この世に産まれ出て来た人は全て菩薩の化身として観える事こそが尊い生き方とも信じ日々、精進させて頂いています。
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すごい不思議なありがたい話でしょう!!
お聞きしていてもらい泣きしました。
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もしかしたら皆さまの家に飾られたお雛さまの中にはご先祖や大切な人があなたや
ご家族を守るために戻ってきて下さっているかも知れませんよ。
(*^_^*)
お亡くなりになった方々は生きている私たちの応援団。
応援を感じて精一杯いのちを謳歌いたしましょう。
今週もお元氣で!
ご機嫌よう!!
けいくう
☆☆
力なき身を なげだして まもる ミオヤを 念ずれば 久遠大悲の みちからが わが身心に よみがえる
足らぬ自分の 力では 越すに越されぬこの峠 まもるお慈悲の み力で 越されぬままに 越せていく
(田中木叉上人道詠)
追伸
檀上先生のこの話は、最近出版された『天動我心』でも読んでいただけます。
ご希望の方は、私まで。(一冊5000円 送料別)

(この文章は2015年3月1日に送った文章に一部編集を加えた再掲載です)