2024年9月15日

<再配信版 第65話 面(おもて)の反対>

こんばんは♪

今日、京都・金剛能楽堂に師匠今井清隆先生のお能を観にいっていたく感動しました。

今日、拝見したのは、半蔀(はしとみ)と鉄輪(かなわ)でした。

半蔀は、今、大河ドラマでしている「光る君へ」の『源氏物語』夕顔の巻が

出典です。

平安時代の優雅さを感じることができた一時でした。

鉄輪は、脇正面最前列で、観覧し、プロの技術を学びました。

私も11月の舞台に向けてもっと、もっと稽古しようとおもいました。

(*^_^*)

さて、

能で用いる仮面のことを面(オモテ)といいます。

では、

ウラは、どんな漢字を書くと思いますか?

  ↓

  ↓

  ↓

 (考え中)

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

はい!

時間です。

正解は

「心(ウラ)」です。

例えば、羨(うらや)むというのは羊がよだれを垂らしているさまを表す漢字ですが、

その語源は「心病む」で「ウラやむ」です。

(;゚ロ゚)

目に見える顔色や表情を面(オモテ)といい目で見えない胸の内を心(ウラ)といいました。

住職さんは

若くて

元気で

背が高くて

運動が出来て

人前でも平気でしゃべれて

ウラヤマシイわ~!

と、たまに?  言われます。

「うらやましい」という気持ちは

アナタはいいわね!

          けどワタシは。。。

(×_×)

やっぱり

ダメ!

できない!

ということを自分にすり込んでいるのです。そして知らない間に「心」が「病」になっていきます。

(;_;)

この世で多くの人が抱えている課題は「劣等感」です。

等(くらべて)劣っている感じ

どうして人と比べて落ち込む必要があるのでしょうか?

ウラヤムことからは素敵な表情(オモテ)にはなりません。

逆かなぁ?

素敵な面(オモテ)をしていればウラヤム気持ちが起こりにくいのかも。。。

人と比べることなく自分の華を、咲かせましょう。

光は外から照らしてくれるともいいますが、自分の心(なか)から静かに溢れだしてくるもの。

その光に包まれると周りの人も自分も心がジワ~ァとあたたかくなりますよ!

明日は仲秋の名月!!

月の光を感じて、元気にいきましょう!

一日一日をお大切に。

けいくう

☆☆

他人(ひと)はひと ひとの思わく ひと任せ 使命に生きん 負け勝ちのなき

人の笑み 我はよろこび わが涙 人は嘆きて この永遠の縁

                            (田中木叉上人道詠)

(この文章は2012年9月30日に送った文章に一部編集を加えた再掲載です)