2024年8月18日

<第1007話 堪忍の徳>

こんばんは♪

今日は、通照院のお盆・施餓鬼法要でした。

200名を越える方が、参詣くださり、盛大にお盆のおつとめをいたしました。

講師は、東京・光照院の吉水岳彦先生

講題「堪忍の徳」

その中から、抜粋して紹介します。

元気になる方法があります。
その一つが正しい行いをすることです。正しさって難しいです。何が正しいか?なんて私たちは分かってるようで案外わかっていない。正しさとは、極端な考えに陥らないということです。お釈迦さまはこれを中道と言いました。ありのままに物事を見ることです


そして正しい行いとは、人が喜ぶような人と共に幸せに生きていけるような何事かをなすことです。


何も大きなことしようと言っているのではない。「毎日ありがとう」って素直に近くにいる人に感謝の言葉を伝えることだって。笑顔でニコニコとおはようと挨拶ができることだって。笑顔で優しい言葉をかけていけることだって正しい行いです。

それからもう一つは慈愛の施しです。
上から何か物をやろうということではないけれど。でも、本当に辛いという人のそのそばに行って、その気持ちを聞くというのは自分の生きているこの命の時間を施すことになります。それだって大事な施しなのです。また、自分が今日これを成したいと願っている正しいことやさしいことができた時には私たちの心も嬉しくなります。こういう喜びこそが私たちに元気を与えてくれるのです。そして最も重要な元気のもとは何かというと実は堪忍することです

堪忍するとなんか皆さまなにかじっと我慢しなきゃいけないのかってそう思うかもしれませんが、それだけではないのです。私たちこの堪忍する力がないと物事ってうまくできないのです。今言った正しい行いだって慈愛の施しだって。やっぱり基本になるのはこの堪忍することがあればこそできることなのです。
私たちも、路上生活をしてる人たちにできることをさせていただきたいなって思って声をかけるのです。でも、向こうはなにか腹が立つことがあったのか、暑い日で嫌だったのかわからないけど、なんで俺のとこなんか来たのかって怒る人もいるのです。
でもご飯を渡すと、なんだ早くよこせ言って待ってたのだなと思って素直ではない人もいます。でもそれにいちいち、むかっ腹を立てないのです。やっぱり本当に大事なことって堪忍がないと言えないのです。 
ああ、何かこう素直に喜べないっていうことには、その人の中にこれまで経験した悲しみや辛さがあったのではないだろうかな。人が信用できなくなるような。何か嫌な思いをしてきたのではないだろうかな。
相手を理解しようと思って、近づいていく時に必要なのがこの堪忍なんです。皆さま、相手のためにしようと思う時に一つこれを忘れないで欲しいのですが、大事なことがあります。


目の前の人に何かを尽くしたいと思うなら、ジャッジをせずに、目の前の人の気持ちを理解しようと思って近づくことが大切なのです。それが自分の考えや、自分の常識や自分の価値観と合わなかったとしても、その人の方の価値観に自分から近づいていこうとすることがとっても大事なのです。

でも。何か優しい言葉をかけたのに、別に俺は来てくれなんて頼んでないよとか言われると苛々ってする気持ちは私にだってあるのです。でもそういった時にもやっぱりこの堪忍が大事なのです。
自分がしてやろうとかって思ってる気持ちがあるからイライラするのです。してやったのにとか恩着せがましい気持ちが自分の中にあるからイライラするのです。そういったことに気づいていけるのも、やっぱり冷静にこの堪忍、ちょっとまず今目の前で言われたことや思いがけない言葉に対して一度それをぐっと受け止めるような力がとっても大事なのです。

それから単純なことかもしれないけれど、毎日誰に対しても笑顔で接したり、挨拶をしたりする時これも。簡単なことだけど、毎日誰にでも、となると結構大変なのです。心は疲れることがあるのです。
でも、それもやっぱり続けていくためにはそれに耐えていく。そういう困難に苦難に耐えていくっていうことはできて初めて成し遂げられることではないですか。そして耐えて耐えて続けて初めてああ気持ちが通じたと思う瞬間が来た時に本当に大きな喜びを得るのは私なのです。

☆☆

堪忍があればこそ、人のお役に立てて、自分を育ててもらえるのです。

今年も、大切なお言葉をたくさん、いただきました。

感謝です。

吉水先生、ありがとうございました。

暑いですが、堪忍です。

そして、秋の実りを待ちましょう。

今週もお元気で!

けいくう

照る日のあれば たのしみて 雨にたたかれ しもにたえ

               忍んでまつや 秋くれば 光にはゆる 山もみじ

一も忍力 二にも忍 三も忍力 四にも忍

               忍ぞ日本の 底力 我が家の力 わが力

                           (田中木叉上人道詠)

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