2024年7月21日

<再配信版 第60話 ほととぎす>

こんばんは♪

早速ですが問題です。

次の漢字はある鳥を表します。その鳥の名前は?

霍公鳥

蜀魂

無常鳥

時鳥

不如帰

杜鵑

子規

郭公

おわかりですか?

はい!

(*^_^*)

答えは 「ほととぎす」 です。

ほととぎすは夏を告げる鳥とも言われています。

目には青葉 山ほととぎす 初鰹

(山口素堂)

夏を告げるもの三つ、青葉・ほととぎす・初鰹を歌っています。

『古今和歌集』には

なき人の 宿に通はば ほととぎす かけて音のみ なくと 告げなむ

という句もあります。

「ほととぎす」はコノ世とアノ世とをつなぐ鳥と考えられているようです。

先の句は、もしも亡くなった愛しい人の家に行くことがあれば、ほととぎすよ

おまえが鳴くのと同じように私も愛しい人のことをおもい泣いていると伝えて欲しいという意味です。

また百人一首では

ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明(ありあけ)の 月ぞ残れる

(徳大寺実定)

一字決まりの句として覚えておられる方もいるのでは。

ほととぎすが、鳴くのを明け方まで待っていたのでしょう。そうしてやっと鳴いたその先に明け方のお月さまが見えた、という句です。

☆☆

今夜(2024年7月21日)は、満月でしたね。

ほととぎすが 仏さまからのお使いだとすると満月は「仏さまの世界」

あいたい 会いたい 逢いたい と 鳴いている(泣いている)と

仏さまや先立ちし人がフワーァと目の前に現れてくれた!という感じでしょうか。

泣くことをガマンしている人も居られますが涙は心のキズを癒してくれるお薬です。

(;_;)

泣くことによって心の傷が癒されたとき、悲しい中に静かな深いしあわせが溢れてくる。

人は、うれしい時も悲しい時も、アクビしたときも大笑いしたときも

泣く!

(;_;)

(T_T)

(i_i)

(T^T)ウック!

。・゜・(>_<)・゜・。ビエェーン…

泣いていいのです。

(T人T)

雨のあとに虹が架かるように

涙のあとに自然のいのちの輝きをしみじみと感じるのでしょう。

ほととぎすの鳴き声がアノ世とコノ世をつなぐように、私たちの泣き声が仏さまと

わたしをつないでくれるのです。

心からの泣き声をご存じですか?

多くの方々のおもいから生まれた言霊。

それが 「南無阿弥陀仏」 です。

仏さまにお会いしたくばお念仏しましょう!

愛しい人に逢いたければお念仏しましょう!

うれしくてもかなしくてもお念仏しましょう!

( -人- )

いのち輝く人生の為に。

.。・:*:・`☆、。・:*:・`★

今週もお元気で!

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

すくい呼ぶ 声にもしみる わが涙 幾代流転(いくよるてん)の この業障(ごっしょう)に

小さくも 巣立つ羽ばたき 見よ 今に 天翔(あまかけ)る日の 金色(こんじき)の空

                                                                                               (田中木叉上人道詠)

(この文章は2018年7月29日に送った文章に一部編集を加えた再掲載です)