2023年9月24日

<再配信版 第22話 彼岸の世界>

こんばんは♪

今年は、9月26日まで秋のお彼岸です。

通照院は、今日秋のお彼岸法要をつとめました。。

秋彼岸の講師の先生は、助産師で 岡野眞規代先生でした。

「いのち」についてのお話、とてもよかったです。

もしご興味のあるかたは、下記アドレスよりお聴き頂けます。

今朝は、多くの方の参詣を得ておつとめしました。

(*^人^*)

彼岸(ひがん) と 此岸(しがん)の 違い、ご存じですか?

彼岸=仏さまの世界

此岸=私たちの世界

彼岸とは、般若波羅蜜多の波羅蜜多(パーラミター)のことで、仏さまの世界のこと。

そこは絶対の世界。 善悪がない世界です。

それに対して、此岸(しがん)=私たちの世界は相対の世界。損得計算の世界です。

私たちの世界は常に「良い・悪い」「損・得」「楽・シンドイ」と考えてしまいます。

そうしないと物事・存在を説明しにくいのです。

ですが、心は、本来、彼岸サイドなのです。

例えば『般若心経』では「不生不滅 不垢不浄 不増不減」と、言うでしょう。

絶対の世界です。

頭(脳)は良いワルイを決めないと認識できにくいのです。

だけどそれが悩みの根っこなのです。

悩みがあることが此岸で生きていることと言っても良いかもしれません。

だけど年に二回ぐらいは悩みのない世界におもいを馳せて

せっかく、この地球の上にいのちを授かって生きていることをよろこぶためにお彼岸ってあるような気がしています。

いのちをつないで来て下さったご先祖方をおもい、真西に沈むお日さまの先にある

西方極楽浄土をおもい

お彼岸の一週間は損得計算を離れた生活をする。

人によろこんでもらう生活を心がける。

そのようにしていると彼岸体験ができるはずです。

時には絶対と相対を切り替えてバランスよくすごしましょう。

(*^_^*)

26日でお彼岸週間は終わりますが、おもいを仏さまに向けるといつでもお彼岸の世界にいけます。

セコセコした此岸から ユッタリした彼岸へ。

よろしければもう少し過ごしてみようではありませんか。

(*^_^*)

どうぞ今週もお元気で。

ご機嫌よう。

けいくう

月影の 至らぬ里は なけれども 眺むる人の 心にぞすむ

                         (法然上人道詠)

月影の「影」は「光」のことです。

光を眺められる人はいつも明るさとあたたかさの中。

彼岸の世界の歌ですね。

(*^_^*)

(この文章は2016年09月25日に送った文章に一部編集を加えた再掲載です)