こんばんは♪
昨日は
東日本大震災の13回忌、祥月命日でしたね。
多くの場所で、追悼を捧げられたとおもいます。
昨年は、3月11日に東北に行かせてもらったのですが
今年は、週末ということもあり、3月9日に、仙台に行きました。
そこから、レンタカーで湾岸沿いを北へ陸前高田市を目標に
祈りを捧げるつもりでした。
結局は、時間の都合上、南三陸町まででしたが。。。


昨年は、神戸空港までの道路が出勤渋滞で
あやうく飛行機に乗り遅れそうだったので、、、
今年は早い目にお寺を出発し、空港に向かいました。
駐車場も近くが空いていて、幸先のよいスタートでした。
8時35分、神戸空港発。
9時50分、仙台空港着。
早いですね。
(*^_^*)
いつもは、会員になっているA社で車を手配するのですが、今年はなぜかB社で予約しました。
B社のカウンターに行くと、スタッフが不在で、営業所へ電話を掛けてくださいと書いてあるので、電話をしました。
私「おはようございます。10時から予約しています、サハシといいます」
スタッフN「おはようございます。確認します。。。」
N「はい。ありました。サハシ、、、ケイクロウ!さまですね」
私「ケイクロウ!?」
一瞬、武士か歌舞伎役者になった気分になりました。
(*^_^*)
私「惜しい!ちょっと違う、、、」
(+_+)
N「失礼しました。サハシ ケイクウさまですね」
私「そう(*^_^*)」
N「お迎えの者が、7分ぐらいで到着しますので、カウンター付近でお待ちになっていてくだい」
お迎えに来て下さり、営業所に着きました。
N「サハシさま」
私「ハイ!」
N「先ほどは、失礼しました。」
車の手続きをする。
N「お坊さんですか?」
私「はい!明後日が震災物故者の十三回忌に当たるので、慰霊にまいりました」
( -人- )
Nさんは、その時点で涙ぐまれていた。
N「今日は、3月9日ですね。。。実は、一月前の2月9日に、母が病気で他界したのです。58才でした。大切な人を失うって、はじめてで、悲しくて、悲しくて、、、」
(;_;)
N「葬儀の時に、お寺さんにお世話になって、とてもありがたかったです」
Nさんは、悲しいけど、仕事をしなければならない。なるべく泣くのをガマンされて、一生懸命お仕事をなさっていました。
私「今日は、慰霊の為に来ていて、たくさんお線香を持ってきてますから、一つお母さまにお供えさせてください。」
すでに、K尼が車にスーツケースを運んでいたので、取りに行きました。
スーツケースから線香を出そうとしたところ、後ろからNさんが、来られて
「持ってきてもらうのは、恐縮なので、取りにきました」と。
そこで、私は「お母さまのお名前を教えていただいてもよろしいですか?」と
尋ねましたら
いよいよ涙が溢れてこられて、声になりません。
すかさずK尼が、やさしく抱きしめに行きました。
もう二人で、ハグしながら、涙、涙です。
(;_;)
だけど、泣けてよかったです。
涙は、悲しみで傷ついた心へのお薬だから。
ちょっと落ちついたので、お母さまの名前を言ってくださり
お線香に書きまして、おつとめさせていただきました。
Nさん、ハレバレとしたお顔になっておられました。
K尼「もう今日、ここまで来た甲斐がありました。これで、帰っても満足です!」と。
(そんな着いたばかりやのに、、、)
だけど、それぐらいステキな出会いでした。
☆☆
生きていると、うれしいこと、楽しいことばかりではなく、
辛いこと、悲しいことをも経験して、それを抱えて、生き続けていくもの。
生きるのは、苦しみ! と お釈迦さまもおっしゃっている。
だけど、悲しみがあるから、いのちの輝きが感じられるのだとおもいます。
お母さまを亡くされて悲しんでおられるNさん。
有名人、たとえば女優さんやオリンピック選手のような方ではなく、
かわいらしい30才ぐらいの<普通の>女性です。
けど、お母さまのことを想い、悲しまれるそのお姿に、
流される涙のきらめきに、触れさせてもらったとき
K尼をして、「これで、今日は東北まで来た甲斐があった」と言える、出会いとなりました。
Nさん、アナタが居てくださってよかった!です。
悲しみに暮れておられますが、ステキな人ですよ!
それに呼応して一緒に涙するK尼もステキです。
☆☆
どんな人でも、ステキなんです。
ということは、この文章を読んでくださっている
アナタもステキな人です。
仏さま、ご先祖さま、ご両親から賜ったキラキラと輝く<いのち>をもっているからです。
自分に授かっている<いのち>に感謝をしていますか?
自分のことを必要以上に、ダメだ!ダメだ!と卑下していませんか?
もちろん、その反対に、ワガママし放題や、傲慢になっていませんか?
卑下、傲慢、、、。
どちらの側に行っても、感謝が出ず、愚痴・不平・不満が出やすくなります。
感謝が、<いのち>を輝かすのです。
容姿がどうでも、秀でた能力がなくても、
病気をしていても、歳をとっていても、
男でも、女でも、
どんな人でも、<いのち>を授かって、今ココに、います。
そのことを喜びましょう。
感謝しましょう!
そして
<いのち>輝かせましょう!
☆
どうして、今回、A社ではなく、B社にしたのでしょうね。
そしてNさんに出逢えたのでしょうね。
そこに、仏さまや亡き方の、恩寵を感じます。
慰霊の旅のはじめの部分しか書けませんでしたが
今年も東北に慰霊に行かせてもらえたことに、感謝です。
そして、Nさんの悲しみが少しでも癒されますようにと念じています。
Nさんのお母さま、これからも娘さんをしっかりと見守っていてください。
貴女の娘さんは、ステキな方でしたよ。
( -人- )
南無阿弥陀仏
by ケイクロウ
(*^_^*)

今週もお元気で。
ご機嫌よう。
けいくう
☆☆
大悲のみ手に おさめられ さすみ光に 融け合いて
永遠(とわ)の寿(いのち)に 生くる身を 職務(つとめ)はげみて 感謝する
照るもお慈悲 降るも慈悲 護念(まも)らせ給う みちからを
力に苦楽を 超え精進(すす)む 命の綱の 南無阿弥陀
(「おじひの頌(うた)」より)
慈悲のみすがた拝みつつ 光をしたう礼拝に
降るは甘露(かんろ)の法(のり)の雨 ぬれてしみじみ み名をよぶ
ゆらぐ灯火 仰ぎつつ 心の垢のあさましき 小さき我を見つむれば
懺悔 身にしむ おもいかな
(「光明三昧」より)