こんばんは♪
今日は、お日さまポカポカ
あたたかい一日でした。
朝から、今年最初の大きな法要、
涅槃(ねはん)法要をつとめました。
法要で、30分ほどお話をさせていただくのだけど、、、
何をお話させてもらおうかなぁ?
と
考えて過ごしていました。
毎週、日曜日お話させてもらうから、
そういう意味では毎週毎週、考えているのです。
このブログもそうです。
それが、自分の勉強になっています。
聴いて下さる(読んでくださる)皆さまに感謝です。
涅槃とは、インドの言葉ニルバーナの訳で
(煩悩の)火が吹き消された状態のことをいいます。
人は、この肉体が滅べば、煩悩も消えるので、お亡くなりになることを
ご入滅ともいいます。
特に、涅槃法要と言えば、お釈迦さまのご入滅を意味することが多いです。
ですから
佛教の基本である「三宝印(四宝印)」について
お話しようとおもいました。
三宝印とは
1.諸行無常(しょぎょうむじょう)
2.諸法無我(しょほうむが)
3.涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
です。
これに、4.一切皆苦(いっさいかいく)を加えて
四宝印と言います。
1.諸行無常
すべてのものは、止まること無く、移ろいゆくということ。
2.諸法無我
すべてのものは、常住不変なる「我」がないということ。
この二つのことが、しっかりと府に落とすと
3.涅槃寂静
心穏やかに、健やかに過ごせるのですが、、、
なかなか落とせないから
4.一切皆苦
この世のすべてのものは、苦しみ(思い通りにいかない)。
と、お釈迦さまは、言っています。
☆
今日は、法話の中で西川悟平さんの行き方を紹介しました。
世界的に活躍されているピアニストです。
まず彼は言います。
最悪と思われる出来事でも
ちょっとした考え方と行動の違いによって
それが最高の出来事になることが、多々ある。
と。
どうして、そう言えるのでしょう?
彼は、1974年生まれなので、50才ぐらいですが、、、
今までで、3回。「絶対無理」と言われました。
1回目 15才の時、進路に迷っていたときのこと、当時チューバを演奏していたのですが、それを続けるためには、ピアノのバイエルを習わなければならいと
ピアノの先生の所に行き、そこで、ショパンのノクターンを聞き、ピアノの先生になりたいと言い、音大のピアノ科に行くと!
そこで「絶対無理!」。
ピアノ科に行く方は、3才ぐらいからピアノを習い初め、毎日毎日、何時間も練習している人ばかりだから、15才からでは無理!と。
周りの人に、無理!無理!と言われても、彼は、見事、大阪音楽大学短期大学部のピアノ科に現役で合格します!
卒業後は、デパートの和菓子屋に勤務しますが、1999年、あるコンサートの前座で演奏しているのをDavid Bradshawらの目にとまり、N.Y.に行くことになります。
その時も、周りからは「無理!」と言われました。(2回目)
3ヶ月の滞在が終わる頃、経験を積んで帰りなさい、と。
リンカーンセンター・アリスタリーホールをDavidは、用意してくれて、そこで演奏します。
それが、世界的なピアニストになる大きなステップになり、翌年から定期的にカーネギーホールで演奏されるようになったのですが、、、
2001年、ジストニアという難病に罹り、両手の演奏機能を完全に失い、5人の医師から「ピアニストとしては、無理!」と言われます。(3回目)
しかし、リハビリの末、右手の機能と左手の指2本を回復させ、「奇跡の7本指のピアニスト」と呼ばれています。
きっかけは、子ども達が喜んでくれたこと、イタリアで演奏の声がかかったことだったそうです。
そのイタリアでは、7本指で弾いていますということを言うな!
「音色で勝負しろ!」と言われたそうです。
横に弾くのは10本指の人には、叶わなくても
ピアノの鍵盤が1cm、縦に押し込むその加減・繊細なタッチで、悟平さんの音色が出るようになった。
その時に、「1cmの深さの中に、宇宙を見つけた」と言われました。
そうして、この世に何かメッセージを発信したいと、2020年の東京パラリンピックでの演奏を希望し、グランドフィナーレで「What a woderful world」を弾かれたのです。
☆
その西川さんご本人のトークがすばらしいので、ネットで検索して、ご覧になってください。
僕が間違って書いているかも知れませんから。
(>_<)
最初に書きました、彼の言葉。
最悪と思われる出来事でも
ちょっとした考え方と行動の違いによって
それが最高の出来事になることが、多々ある。
ちょっとした考え方と行動の違いなんです。
ほんのちょっとの角度が違うだけど、長年過ごすと全然違うところに行き着いてしまうのです。
今、最悪と思っていても、、、
最高の出来事に、向かって歩みを進めていけば、いつの日か、、、
最高!!って言える気がします。
そう言えた時が
涅槃寂静の境地ではないでしょうか。
特に、自分の人生が終わって、自分で自分の振り返った時に
最高!!ってなったときに、涅槃と言えるのでは。
そうイメージして
今日から、最期の日まで、歩いて行きましょう。
時には、手を取り合って
仲良く、楽しく。
けいくう
☆☆
定め無き世に 捨てられて 寄る辺なぎさに おもいきや
落ちしは慈悲の 船の中 すてぬちかいの ひざの上
末は救いの 海に入る 今は涙の 川の水
導くみ手の 指すかなた 希望の未来 かがやけり
(田中木叉上人道詠)