2023年1月22日

<第987話 DIY葬儀考>

こんばんは♪

大寒の時節、寒波襲来。

寒い日が続きます。

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皆さま、体調大丈夫ですか?

今日は

DIY葬儀について、書いてみます。

「DIY」とは

Do It Yourself

の略です。

自分でやります!

ぐらいの感じでしょうか。

DIYリフォームとかと言われます。

素人が趣味で自分でリフォームする

日曜大工の発展版みたいな感じです。

プロの手を借りずに行うことを意味しています。

だから

DIY葬儀とは、葬儀社に依頼しないで

自分たちで

する葬儀です。

そのメリットは

やはり金銭的に安く抑えられるということだとおもいます。

今では、ネットで、DIY葬儀パックみたいなのも手に入るそうです。

また

自分たちだけで、行うので、しっかり調べて、行う為、

充実感が伴うとも言われています。

多くの地域で50年ぐらい前までは、村の中で葬儀が起きた場合、近隣の方々で協力して行っていました。

その時は、経験豊かな村の長老が居て、指示して、きちんとできていたとおもいます。

しかし

現代の私たちは、「死」そのものから遠ざかり、葬儀に慣れていません。

感情が大きく揺さぶられますから、通常の状態で出来ていることができなくなることもあります。

予行演習が難しいですから、いきなり本番です。

葬儀は、言わば、その人の人生の卒業式。

一回きりで、やりなおしがききにくいこと。

特に、ご遺体が損傷しないように、管理しなければなりません。

病院で亡くなったとして、安置所までの搬送は、どうするのか?

火葬までの期間、保存するのにドライアイスを適切に、あてがうことができるのか。

また、役所への手続きや

棺や斎場への手配も、きちんとできるのか。

などなど

クリアーしないといけないハードルが、いくつもあります。

コロナが発生し、一旦、社会が止まり、その後いろいろな面で、変化が起きてきています。

コロナでお亡くなりになった方は、すぐに収納袋に入れられて、納棺し、火葬場へ直行となりました。その影響は大きく、葬儀の事情も大きく変わりつつあります。

これからの葬儀の形を創造していくのは、専門的な知識にしばられない自由な発想が必要かもしれません。

今は、もっぱら金銭に安く出来るというメリットだけを強調しているように見えますが、問題が起きてはいけないですが、どこかで問題が起きて、解決策を模索し、改良し、というヴァージョンアップを繰り返していくとおもいます。

そうしているうちに、50年、100年後の葬儀のスタンダードが形成されていく。

その意味では、DIY葬儀の意義は大きいです。

さまざまな事情で今後、DIY葬儀を選択される方も

おられるとおもいますが、、、

現段階での私の意見は、ハンドメイド葬儀をオススメです。

ハンドメイドとは、hand(手)made(造られた)から

来ているので、手造りという意味ですが

それは、プロもアマも問いません。

DIYは、素人のみという意味で今回は、使っています。

だから、自分らしさをあらかじめしっかりと考えて、自分で準備できることはしておいて、自分の手に負えないところは専門家(葬祭業者)に手伝っていただいて行うのがいいとおもいます。

自分たちだけで行っていた時代の煩瑣な部分を葬祭業者が担当してくださって、現代の形が出来上がってきましたが、それをさらに個性化していくのです。

それが、今回、私の言う ハンドメイド葬儀 です。

まったくリニューアルするのではなく、経験豊かな専門業者に手伝ってもらい、今までの良いところもちゃんと残しつつ、新しい感覚にマッチする形で行う葬儀です。

心を込めた葬儀を!

願っていますが

考える余裕のあるうちに、自分の葬儀をどうしたいのかを家族や親しい人達を交えて、話す機会を設けてみてください。

そうして、時間と労力をかければ、自然と心がこもるようになります。

考えるって、大切です。

人事を尽くして天命を待つ。

死は考えることは、あまりしたくないですが、早かれ、遅かれ、やってきますので、どこかで向き合って下さい。

( -人- )

自分で考えるのが難しい方は、いつでもお寺に相談にお越し下さい。

(*^_^*)

☆☆

こうした時代の流れの中で、私のような僧侶の役割、お寺の意義も社会から問いかけられています。

社会が心豊かになるようなお寺の活動をしていきたいとおもいます。

皆さまのお力をお借りしながら。

よろしくお願いします。

けいくう

☆☆

  機を察し 機を待ち乗ぜよ 来し機運 一歩千里の 運をはらめり

  一切の縁の 集まる成り行きの 大き流れに 高き意味あり

                       (田中木叉上人道詠)