2022年10月30日

<第975話 意義を見いだす>

こんばんは♪

朝夕涼しくなり、過ごしやすくなりました。

もう10月も終わりですね。

毎年近くの小学2年生が、町探検で通照院に訪ねてきます。

コロナで中止になって、2年ほど、音沙汰がなかったのですが、今年は質問のお手紙が届きました。

こんな感じで、お返事しました。

<かすみがおか小学校 2年生の皆さまへ>

1.通照院には、どのくらいの広さで、どんなものや道具がありますか?

通照院は、かすみがおか学校の運動場ぐらいの広さです。

本堂やお墓があります。あみだ仏さまやかんのんぼさつさま、じぞうぼさつさま、みろくぼさつさまなどがまつってあります。 仏さまやぼさつさまによろこんでもらえるように、お香やお花・お灯明をおそなえする道具や、おつとめに使う木魚や太鼓や鐘などの楽器もあります。

2.通照院には、何人の人が働いていますか?

お坊さんは、二人です。法要など、大きなおつとめのときは、五,六人のお坊さんが来ます。

お掃除をしてくれる方は、五人ぐらいいます。

3.通照院には、どんな人が何をしにきますか?

自分の人生を見つめる人が心の修行にきたり、悩んでいる人が仏さまを拝みに来たり、大切な家族や友達を見送った人が亡くなられた方をしのぶために、手をあわしにきます。

4.通照院は、いつ建てられたのですか?

5.通照院がこの場所に建てられたのは、どうしてですか?

通照院は、今から約350年前、江戸時代に京都の知恩院(ちおんいん)という大きなお寺の一つとして、建てられました。

そして舞子の場所でも、仏さまの教え特にお念仏を広めるために、100年ほど前の昭和5年に、今の場所に移されました。

6.通照院で働いていて、難しいことや大変なこと、うれしかったことはどんなことですか?

お寺をいつもきれいにお掃除することは大変です。それから、亡くなった方のおつとめをすることは、お坊さんも悲しいおもいをしますので、大変です。だけど、悲しいおもいをした方が再び元気になって笑ってくれたり、悩んでいる方が、スッキリした顔になられるのを見ることは、うれしいことです。

☆☆

子ども達にお返事を書くのは、何か難しいですね。

(+_+)

この間、読んだ本に書いてあったのですが、、、

小学校の児童に

「なぜ交通ルールを守らないといけませんか?」

と、質問されたら

どう答えますか?

ルールは、守らなければならない!

守るものだから!

みんな守っているから!

と言っても、

それで、児童が守るようには、ならないとおもうのです。

または

ルールを守らないと逮捕されて、刑務所に入らないといけませんよ!

と、こわがらせたり、おどしたりすると

守るかもしれませんが、、、

心から、納得しませんよね。

または

やさしく解説しようと試みて

それは、道路交通法っていう法律があって、その法律を守ることで、道路における危険防止や交通の安全、交通の円滑を図るからだよ!

と、言っても児童には理解が難しいですよね。

???

では

こんな答えはどうでしょうか?

あるお巡りさんが言っていましたよ!

こないだ空き巣を捕まえた時、その空き巣に「どうしてこの町でドロボウをしようと決めたんですか?」と尋ねたら

「ドロボウが狙うのは、子どもが自転車の二人乗りをしているのよく見る町だ!」

というのです。

子ども達が交通ルールを守らないのは、大人たちがあまり注意しない町だから。

ドロボウをしやすい環境だとおもう。

逆に、子ども達がよく挨拶する町やきちんと交通ルールを守っている町は

地域の人が自分たちの住んでいる環境に関心が高いから

「顔を覚えられそうで、悪いことがしにくい!」と言っていましたよ、と。

みんなが、きちんと交通ルールを守ることが、この町にドロボウさんが来ない安全な町にしているのです。

こう子どもに説明すると

自分もこの町の役に立っている!

と、子供がおもい

交通ルールをみんな守る町は、ステキな町だ!

自分たちの住んでいるところも素晴らしい町にしようと

子どもがおもうことで、

ちゃんと守れるようになるとおもうのです。

むしろ交通ルールを守っていない大人を注意してくれるかもしれません。

(>_<)

☆☆

自分がしていることに

自分で意義を見出せると

行動が変わってくる。

普段していることを

何となくするのではなく、

なぜ?と

自分に問いかけてみませんか?

そこに、生き甲斐が生まれるように思います。

自分も、自分の周りの人も、自分の住んでいる町も、大切にするようにおもいます。

いかがしょう。

(*^_^*)

今週も

お元気で!

ご機嫌よう。

けいくう

☆ ☆

  見る人もなき 岩陰に つつましく咲く ひな菊の

    花一輪に あめつちの さかえあらわす 日本ばれ

  よろこびをみる よろこびに まさるよろこび またとなき

    人と人との あいにこそ 幸福の花 かはかおれ

                  (田中木叉上人道詠)