2022年10月16日

<第973話 祈り>

こんばんは。

今年は、例年に比べて
お葬式が多いようにおもいます。

今日も通夜をつとめました。
今月に入って、4件目です。

一件、葬儀が入ると
初日  枕経
二日目 通夜
三日目 葬儀

通常、三日間葬儀に関わります。

今日16日ですから
そのうち4件×3日=12日間は、葬儀に関わっています。

16日中、12日って、実際は、重なっていることもあるのですが、
気持ち的には、毎日、葬儀のおつとめをしている感じになります。
(^0^;)

少々、バテ気味です。。。
(+_+)

最近は、葬儀会館で行うことが多くなっていますが

私が僧侶になった30年ほど前は
葬儀会館があまりありませんでした。

だから、お寺の近辺でお亡くなりになった方の葬儀を
通照院で行うこともあり、その都度、脇導師として参列していました。

他のお寺さんが通照院に来て、葬儀をされるのに横で一緒に座っていたということです。
ですから、他の宗派の葬儀も、お経や進行方法も、ある程度わかっていました。

そして会館があちこちにできるようになっても

しばらくは、葬儀は会館でしても、骨上げ法要は通照院にて行い、ご本尊さまにも挨拶をしてもらっていました。

ですが、最近は、葬儀、、、書きましたように三日ほどかかりますし、その前に介護などをされているので、おつかれもたまっておられるし、会館が交通が便利とかで、
通照院に来て頂くこともなくなってきました。

☆☆
そのころから、母が亡き人の追善の為に、お写経をするようになりました。

お寺に来られたら、そこでお別れができますが、お会いする機会がなくなったからです。

その母が、先日「最近は、会ったこともない方のために写経をするのだけど、その方のことをおもって写経していると、その方はこんな人ではないかというイメージが湧いてくる」と言いました。

私も、葬儀にて、はじめてお会いする方もあります。枕経で亡くなられた方のお顔を拝見し、通夜や葬儀で参列される方のお顔を拝見して、在りし日をイメージできることがあります。

全然、お会いしたことがない方であっても、オモイを込めて祈ったり、写経をしていると、通じるものがあるということです。

すごくないですか!!

☆☆
アメリカでは、「祈り」の科学的な研究が数々なされていて、効果があることの報告があります。1988年のカリフォルニア大学からはじまり、今やハーバードやコロンビア、デュークといった権威のある大学で「祈り」の研究がなされています。

これからは、もっと「祈り」の大切さが注目されてくるのではないかとおもっています。

困ったときだけ、祈るのではなくて、日々の生活の中で祈りの時間を持つようにいたしましょう。

そこから、こころ豊かな生活が広がって行くようにおもいます。

目にみえない大切なものを感じ、おかげさまを感じ、感謝が増えてきます。

是非、生活に「祈り」を!

( -人- )

☆☆
寒暖の差が大きいです。

どうぞお身体をお大事に。

皆さまが、こころ豊かに、幸せ多く、たくさん笑ってすごされますことを

お祈りしております!

ご機嫌よう!!

けいくう

☆☆

  おもわれて おもうゆかしき 法悦に 悪も憎めぬ なごやかさかな

  し得ねども 手はひけぬこと 手にあまり いのる誠に さずかる力
                       (田中木叉上人道詠)

追伸
表紙のお地蔵さんの画像は、松本美津夫さんが、撮影してくださったものです。
お彼岸のあと、盗難にあい、どこかに行ってしまわれました。
警察に届けたとき、写真がなかったので、どうしようとおもっていましたら
松本さんが以前、写してくださっていたのをいただき、大変助かりました。
あとは、お地蔵さんが、帰ってきてくれるのを 祈って います。