2022年10月2日

<第971話 ハイハイ!>

こんばんは♪

神無月になりました。

空が高くなってきて

風が気持ちよくて

過ごしやすくなりました。

秋、いいですね。

第1日曜日は

山崎弁栄聖者の伝記

『日本の光』を

皆さまと一緒に講読しています。

今日の箇所から。(P.504~)

京都の恒村家にご宿泊のこと。

朝早く夫人がご用意を整えていると、弁栄聖者が起きられたので夫人は

「上人さま、まだおはようございます。もう少しおやすみ遊ばせ」と申し上げると、

半分お召し替えの済んでいる聖者は素直に「ハイハイ」とまたお休みになった。

それから3分もたたぬまに、それとは知らぬ主人が「上人さま、もうお起き遊ばしては」と申し上げにでると、また「ハイハイ」といって、今召したお寝間着を脱いで起きられた。

☆☆

一回目の「ハイハイ」は

言える方が多いとおもいます。

ですが、そのすぐあとに

ご主人に言われたことは、奥さまと真逆!

それなのに、ご主人にそれと気づかせないように

「ハイハイ」と言われた聖者は

スゴイとおもいました。

私なら、「エ~!休めと言ったり、起きろと言ったり、どっちやねん!」

って、なってしまうとおもいます。

(-_-;)

本当に素直な方というのは

この二回目のことにも、すっと「ハイハイ」と言える方です。

もしかしたら

一回目のことにも

すぐに「ハイ」と返事ができない人もいるかも。。。

以前、中村文昭さんが講演会で

師匠の田端さんから、返事は0.2秒でしろ!

と言われて

なんでも「ハイ」というクセが付いたと言っていました。

何でも言ってください

「アナタにはNo!は、ありません」と。

考えると

そこに自分の損得勘定が入るから

得ならYes、損ならNoと

答えてしまう。

だけど0.2秒で

Yesなら、そこには損得勘定が入らないから

そう言った人間関係が築かれていく。

それが、大切なのでしょうね。

だけど、話が戻りますが

弁栄聖者の域までいくと、どんなことでも

微笑みながら「ハイハイ!」とお返事されている。

損とか得とかさえも考えず

何も考えずにということではなく

相手のオモイを理解し、スッと行える。

それが、本当にスゴイとおもいます。

2回目にもすっと「ハイハイ」と

言えた聖者はきっと何回でも

「ハイハイ」と言えるのでしょうね。

私もこれから

「ハイハイ」と気持ちよく

言える人になっていこうとおもいました。

今週もお元気で!

ご機嫌よう。

けいくう

☆☆

 正しきを むら無理のなく 行いて 成るも成らぬも 慈悲のみちびき

 活用の 義務をもつもの かせぐ慾 流して光る 義理と人情

                        (田中木叉上人道詠)