2022年9月18日

<第969話 人生、躓くもの>

こんばんは♪

台風14号が、来ています。

今の時点では、神戸では雨が降っていませんが

全国で、被害が少ないように念じています。

暴風雨が来るとなると

人や動物は、安全な場所に避難することができます。

しかし、地面に根を張っている樹木・草木は、逃げることができません。

ただ、耐えるだけ。

そして、耐えきれなければ、投げ倒されてしまう。

その風雨に耐える姿を映像で見ても、何か感動してしまいます。

人は、二本の足があるから逃げることができる。

時には、起こってきた艱難辛苦に対して、その足をグッと踏ん張って、耐えることも必要だと教えられているようです。

生物の進化史上、植物が海から、陸にあがり、そして両生類が陸に上がってきた。

だから、もともとは、4足歩行をしていたとおもうのです。

そして、いつの頃からか2足歩行をするようになり、2本の手を使うようになった。

脳が発達し、考えて道具を創り出し、霊長類の頂点に人間が上り詰めた。

しかし、二足歩行になってから、腰が痛い、膝が痛いと病気も増え、難産になったり、考えるから悩みも起こってきた。

もともと4本で、支えていた身体を2本で支えるのだから、躓(つまず)いたら転ぶのも当然のこと。夜、布団に寝転び四肢を伸ばすと、なんとも言えない安心感を感じるのは、本来の姿勢に近い安堵感から来るのではないかとおもう。

何かに躓き、倒れて、大地に両手を突いたら、一種の屈辱感を味わうが、その奥には安堵感も得られるのではないか。

今日は、怖かったら、逃げてもいい。

腰が引けて、躓いて、転んでもいい。

誰だって、いつかは何かでつまずくものだから、と伝えたい。

病気をしたり、愛する人と別れたり、ケンカをしたり、仕事を失敗したり、試験に落ちたり、、、

人は何かで

四つん這いにさせられ、ぶざまな姿をさらすこともある。

それも何回も何回も。

(+_+)

だけど

這いつくばらないと見えない景色もあると思うのです。

その景色を経験したら「よっこらしょ!」と

立ち上がればいい。

今まで、人類はそうしてきたのだから、、、

これからも、そうするだけ。

(*^_^*)

僕の周りにも、躓いて、立ち上がり、躓いて、立ち上がり、、、

の方、沢山おられます。。。

(>_<)

すぐわかります。

だって躓いて、立ち上がった方の顔は、安心感を与えてくれて、美男・美女というのに関係なく、いい顔をされているから。

躓いたことで、人間が深くなっている証拠です。

人生、いつかは困難に遭う、躓く、這いつくばる。

それをおそれる必要はないとおもう。

躓いて、しばらくは寝っ転がっている時もあるだろう。

だけど気がつけば、(仏さまの命を受けて)周りにいる誰かが手を差し延べてくださることに気づく。

そしたら、立ち上がったらいい。

スキーやスノボーをされる方はよくおわかりだとおもうけど、

こけるのを恐れていると、上手にならない。

私も何かとよく失敗する。

躓いて、こける。

だけど、周りの人に助けてもらって、ここまで来ている。

中には、何の挫折も無く、人生を過ごされる方もおられるでしょうが、、、

躓いたあと、どう立ち上がったかを教えてもらうときほど、感動をもらえることがないことをおもうとき、、、

人生は、つまずくもの。

と、おもって、こけるのも楽しみながら、過ごしたいとおもう。

かと言って、ワザとこけてケガをしないようにしましょう。

(*^_^*)

今週もお元気で。

ご機嫌よう。

けいくう

☆☆

  貪欲瞋恚(どんよくしんに) 煩悩の 水攻め 火攻め 日暮らしを

   またかまたかと涙する  大悲のむねや いかならん

  まもる御慈悲に うしろむけ 親を離れし みどり子が

   縁から落ちて 血ににじむ すがたや罪の わがすがた

              (田中木叉上人道詠)