2022年9月11日

<第968話 温かい墓石>

こんばんは♪

今日は

911テロの日ですね。

ニューヨークにオモイを馳せて手を合わせました。

911の跡地での読経

そして

昨夜は、仲秋の名月でした。

あいにく雲が多くて、チラッとしか見えませんでしたが

お空が澄んでお月さまが美しい季節になってきます。

今晩も楽しめそうです。

私の楽しみの一つに、温泉があります。

私だけでなく、多くの方に愛される温泉!!

これから寒くなってくると益々、魅力が増しますよね!!

子ども達や、仲間と良く温泉に入りに行きますが、、、

法要の前など、お手伝いに来て下さったお坊さん5人ぐらいでいきます。

とっても、目立ちます。

(>_<)

頭を剃っている5人組、それだけでも目立つのですが、、、

僕と行くと

みんなで、背中を洗い合いっこします。

(*^_^*)

周りから、ちょっと注目されますよ!

だけど、大人になって、親子で背中を流し合うとか

仲間に背中を洗ってもらうって

想像以上に、気持ちがいいですから。

体験したい男性は、声をかけてください。

一緒に、温泉に行きましょう!!

(*^_^*)

☆☆

今月は、秋のお彼岸です。

お仏壇やお墓の前で、手を合わしましょう。

中山靖雄先生に伺った話ですが、

Aさんのお墓参り。

親孝行したい時には 親はなし

ほんと、そうですね。

ある年の母の日のこと。

その時にはもう実母も義母も他界していましたから

ふと、お墓参りに行こうと用意をしていました。

そこへやって来た高校生の娘が「何処へ行くの?」と聞いてきたので

「お墓参りよ!」と答えると

私も「私も行く!」と言ってくれました。

2人で出かけて行って、

お墓をキレイに掃除して、お線香とお花を挙げ

手を合わせて帰ってきました。

夕食のあと、何気なくテレビの前でくつろいでいると

娘が「お母さん、お風呂を沸かしたから、先に入って!」と言ってきました。

「お父さんもいるから、一番は、お父さんよ!」と言うと

「今日は母の日だから!プレゼントは用意できなかったので、せめて、お風呂は一番に入って」と言ってくれたので、主人に目配せしてお風呂に入りました。

そうしたら、娘も後から入ってきて「お母さん、タオルとセッケン貸して!」と言って、背中を流してくれました。

「○○ちゃん、どうしたの?あまり変わったことはしないで」と言うと

娘は「生き仏の墓掃除よ!死んでからは、こんな温かい墓石、流せないもんね」と言いながら、ゴシゴシ洗ってくれました。

「こみ挙げてくるものをとめられなくて、顔を洗いながら、涙を隠すのが精一杯でした。こんな嬉しい母の日はありませんでした」

☆☆

親を大事にすると、子からも大事にされる!

お墓の掃除をすれば、家庭がうまくいく!

そんな簡単に、すべてはいかないとお考えの方もありますが、、、

思った通りに行かなくても、その時の気持ちが、尊いし

何もやらなければ、何も変わりません。

今を生きる自分のおもいは、過去にも未来にもつながっています。

すぐに結果がでなくても、その時、その時、心をこめて

一つひとつこなしていくと、きっとどこかで、花が咲くでしょう!

咲いた花には、かならず、目には見えない根っこがあります。

  咲いた花見て よろこぶならば 咲かせた 根元の恩を知れ!

お彼岸には、親に孝行しましょう!

お元気な親には、やさしい言葉を! 

お浄土へ往かれた親には、お墓にお花を捧げましょう!

そうして、大切なものが、親から子へと繋がっていくのですね。

今宵は、お月さまを見ながら

露天風呂に行ってこようとおもいます。

(*^_^*)

今週もお元気で!

ご機嫌よう。

けいくう

☆☆

  親は子よりも子をおもう 神聖正義の みこころに

    そむき唯我が 為ばかり はかってついに 行き詰まる

  おのがはからい うちすてて ただみ心に したがえば

    一時はくらき 夕立も ひとしおさゆる 雨後の月

  散りし花びら 追わんより 出る月またん むきかえて

    今の苦楽は はしご段 はしごのぼれば 月見宴

                    (田中木叉上人道詠)