2022年8月7日

<第963話 自然法爾>

こんばんは♪

8月に入り、お盆参りがはじまりました。

昨日は、朝方、ものすごい雨で、いきなりびしょぬれ。

(;_;)

一軒で、帰りたくなりましたが、最後までがんばりました。

(*^_^*)

この1週間が、夏の修行です。15日まで棚経参り、つとめます!

( -人- )

今朝は、写経会でした。

その時に、お話したのですが、

木を割れば、筋があります。

人との事、事物にも、筋があります。

筋を通す

とか

筋道が違う

とか。

筋道のことを

道理ともいいます。

天地には、理がある。

炎は空に昇る。

水は、下に降る。

生まれたら、いつか死ぬ。

それらは、道理です。

この道理にそって、生きていく生き方を

自然法爾(じねんほうに)といいます。

法然上人のいわれは、この言葉からです。

理に添った

無理のない生き方です。

武道の達人が

スッと立っているだけで、隙がない様子。

自然体。

要らないところに力が入っていない。

ところが、

この力がなかなか抜けないのです。

なぜ、抜けないのか?

ワガママ

恐れ

欲望

があるからです。

まず、すべてのものには、

道理があると意識すること。

そして、無理をしなければ

「法」道理にそって

「然」そのとおり、そのままで生きていける。

そのためには、

どんな自分であっても

応援してくれている

支えてくれている

受け入れられている

理解されている

認められている

大切にされている

よろこばれている

許されている

感謝されている

役に立っている

という実感を積み重ねていくこと。

積み重ねていきたいとおもうこと。

そして

自分がして欲しいとおもうことを

誰かに出来る自分になりたいと願うこと。

そうしていたら

ワガママ(自分さえよければいい)

恐れ(何にこわがっているのでしょう?!)

少しずつ

少しずつ

少なくなっていき

欲望は希望へ(自分だけでなく、みんながよろこぶおもいへ)

昇華されていき

肩の力の抜けた

「自然体」が身についてくるとおもうのです。

自然法爾の生き方。

憧れています。

家族・友人・恋人といった親しい人に

よろこばれる、感謝される、認められる

そういう人がいる人は、とっても幸せ。

お母さんが、子どもを慈しむように。

大人になっても、そういう存在がいてくれれば、安心して生きていける。

そういう人が居られなくても

お念仏をしていればいい。

究極の安心は、お念仏をして、

仏さまに、懐(いだ)きとってもらえることです。

今日も命をいただいて、生かされている。

私だけでなく、人間、誰しも完璧な人はいない。

欠点があってもいい。弱くてもいい。

それがあるから、人にやさしくできるとおもう。

愚かな私、、、この私が生かされ続けている。

そう思えた人は、仏さまに懐かれている人。

そう思えていない人も、仏さまに懐かれている人。

お念仏をして、気づかせてもらいましょう。

仏さまのオモイに!

護ってくださっているご先祖方のオモイに!

アナタの周りに居られて、アナタを大切におもってくれている人のオモイに!

お盆の時期は、手を合わせて、祈りを捧げる良いチャンスです。

今あることに、感謝して、暑さを乗り越えていきましょう。

水分は、シッカリとりながら。

来週まで、ご機嫌よう。

けいくう

☆☆

  まだ這えぬ 子をはわせんと み手かさね 育ての慈悲に 力づく我

  大ミオヤ み子の救いに はきものの ゴムともなりて み足やすめん

  罪の我 捨てず身に添う み親にぞ 叱らるるかな 護らるるかな

                          (田中木叉上人道詠)