こんばんは♪
今日も
暑い一日でした。
梅雨が明けると、通照院の庭も植木屋さんが入って下さり、剪定がはじまります。
中でも「松」は、植木屋さんの大将が、「モミアゲ」と言って、手で一つ一つ、松の葉をすいてくださいます。それは見事に。
(*^_^*)
皆さま、「松」って知っていますか?
たいていの方が、「はい!知っています!」と
答えて下さるとおもいます。
では、質問です。
1.松の種類をあげて下さい。
2.松の寿命って何年ですか?
3.松は、どうして「マツ」と言われていますか?
4.松ヤニの使い道を教えて下さい。
5.どうして松は岩の上にはえることができるのでしょう?
☆☆考え中☆☆
って、考えてわかるものでもないですよね。
知っているか、知らないか?
ですから。
一応の答えです。
(*^_^*)
1.松の種類をあげて下さい。
日本に自生している松は
クロマツ。アカマツ。ゴヨウマツ(ヒメコマツ)。リュウキュウマツ。ハイマツ。ショウセンゴヨウ。の六種類です。
その他、モンタナマツというのもあります。
その違い、、、
私には、わかりません。
(>_<)
2.松の寿命って何年ですか?
だいたい100年ぐらいまででしょうか?環境によっては、300年~500年という松もあるそうです。
3.松は、どうして「マツ」と言われていますか?
古来から日本人は松竹梅を霊格の高い木として、尊んでいます。
神さまが宿るとされていて
(神さまを)待つ。(神さまを)祀る。から<マツ>と呼ばれています。
因みに、<松>はずっと緑を保っています。それが不老長寿→神!に重なりおめでたい!と。
<竹>も、冬でも青くて、雪の中でも、シャンと立っている。
冬の中でも、<梅>が咲くと、春がそこまでやって来たとわかる。
4.松ヤニの使い道を教えて下さい。
松の脂分、たとえば松明(たいまつ)にして、夜道を照らしてくれます。
ヴァイオリンなど弦楽器に使われています。抵抗を大きくして、音を鳴らしているのです。
滑り止めとして、野球のロジンバック、弓道のくすね、バレエのトウシューズなどに使われています。
また、香料や食料(チューインガムの原料)、薬品、火薬・硝薬の原料、朱肉、鋳型、シャボン玉用石鹸などにも使用されて、活躍しています。
5.どうして松は岩の上にはえることができるのでしょう?
松って、海辺の砂地や岩場にはえることができるのは、根を伸ばす力が他の木々より優れているのと、針葉樹は湿度を水に変えて吸収できると言われているからです。
松について「知っている」とお答えになられた方、
どれだけ、ご存じでしたか?
私の師匠の空外上人は
「言葉を聞いたことがあるからわかっているような気がしますが、それはわかっているうちに入らない。松を一つとっても、本当にわかることはできない!法然上人は、それをさして自らを愚痴の法然房と言われた」
とおっしゃっていました。
「松」という名前を知っているから全部わかったような気になっている。
自分は、わかっていないということもわかっていない。
(>_<)
耳が痛いです。。。
☆
大事なことです。
↓ ↓ ↓
すべては大自然のいのちに護られて生きている。私たちはそのことにまじめに取り組まないといけない。
どうして、岩の上に松が生えていられるのか?
不思議です。
どうして、私が今、生きているのか?
同じように不思議です。
そのいのちに取り組むと、わからないとわかるようになる。
一つのことを「わかった気になっている」と、傲慢になり、それ以上成長しなくなる。
自分に取り組めば、取り組むほど、「わからない」ということが「わかってくる」。
「わからないこと」が「わかる」ことがサトリの一つです。
そして、いのちが愛おしく、有り難く、なって感謝が溢れてくる。
岩の上に松がはえているのは
阿弥陀さまのいのちが仮にそういう形をとっている。
それが、わかってくると「いのちを讃歌」したくなる。
その方法が、「南無阿弥陀仏」と称えること。
お念仏は、いのちを讃歌。
松に教えて頂いたことでした。
(m_m)
☆
詩人は、それをこんな風に表現しています。
「海とかもめ」
金子みすず
海は青いとおもってた、
かもめは白いと思ってた。
だのに、今見る、この海も
かもめのはねも、ねずみ色。
みな知ってるとおもってた、
だけでもそれは うそ でした。
空は青いと知ってます。
雲は白いと知ってます。
みんな見てます、知ってます
けれどもそれも うそ かしら。
☆
私は見てます。知ってます。
けど、それって、ホントにわかっていますか?
と、自分に問いかけて
「わかってないなぁ~」と頭をかいています。
(*^_^*)
いつまでも<うそ>(自分の思い込みの世界)から
なかなか抜け出せない けいくう です。
(;_;)
暑さが増してきました。
京都に行くと
コンチキチンと祇園囃子が聞こえてくるころですね。
お身体、お大事に。
ご機嫌よう。
けいくう
☆
松にこそふけ 松のかぜ 気にする気さえ転ずれば
いやな声なし 家の中 人の口ゆえ 人まかせ
接ぎ木の枝が つながれば 親木のいのち 通いくる
すがるおもいの 一心を 接ぎ木する 南無 阿弥陀仏
(田中木叉上人道詠)