2022年2月20日

<第939話 オモイをつたえる2>

こんばんは♪

今週は

皆さまが、

先週、私が問いかけたこと

親が子どもに二通りの声がけをしたこと

「しっかり勉強して、一流大学に入れるようにがんばりなさい!」

「お前がどんな大学に行こうが構わない。大学へ進学しなくてもいい。どうだっていいんだよ!」

盤珪禅師がダメ出しをした後に、「別に私は、どの紙でもよかったんじゃ」と言った意味。

に対して

すばらしい答えをたくさん送って下さったので、

一部、紹介させていただきます。

(Tさん)

ダメ出しの理由は

弟子が「買って来ました」⇒あなたに指示されたから

あなたに言われた事をやりました

の返事だったから。

数有る和紙の中でも今回の師匠目的のタメにはこの和紙が良いと思って選んで来ました。

という意志、思いやりが無かったから。

親が子供の進路に声掛けするなら

自分の人生だし大事な時期なので全力で努力して欲しい

親はその為には出来る限り応援

するから安心して欲しい

という様な伝え方がよいかと思います。

(Rさん)

思うことを少し書かせて頂きますね。

息子には、自分のやりたいことをしなさいと言って来ました。名門校に行きたければ頑張れば良いし、そうでなくても良いし、自分の人生だから、自分が納得して道を決めるよう言ってました。お母さんは、いつでも相談に乗るし、苦悩を恐れず、悩むことは答えが見つからこそだし、いつでも思いを表出しなさい、必ず答えが出るから、不安は無用、共有したい、協力したいことも伝えてました。

次に盤珪は、弟子にダメだと言った時に、言いなりになるのではなく、何故この和紙はダメなのか、または、この和紙を選んだ考えや思いを表出してほしかったのではないかと思います。信念を持つこと、疑問や思いを伝える事を大切であることを教えたかったのかな。と、思います。

相手が盤珪だから、全てを受け入れなくても良いと言う事だと思います。

とは言え、なかなか難しいことですよね。

私もなかなか言えず、何度も痛い思いをしてきました。だからこそ、全てではないですが、言えることもありました。自分を持つことの大切さもです。とは言え、時と場合によっては、まだまだ出来にくいですけどね。自分に嘘をついたり、誤魔化さずにだけは出来つつあるように思います。

(Hさん)

相手に自分のオモイが

ちゃんと伝えられる

また伝わる言葉かけって、

たしかに

難しいですね…。

三通りのお話をうかがい、

どの言葉かけでも

大切なことは、

何のためにこれをするのか?

ということを

本人が考えられるようにすることだとおもいました。

実際には

一人ひとり対応が違い、

難しいですが…。

でもこれは、

伝える方も学びの場

ともに成長していける場になるかどうかのチャンスになるのですね…。

(Mさん)

弟子本人がこれは!と言う紙を選ぶこと!

(Yさん)

親の立場からなら

私は「自分の人生の大事な選択は自分で決めなさい。他の誰でもないあなたの人生だから。あなたのやりたい事に必要な事を真剣に考えて決めなさい。その選択を全力で応援するよ。」かな。

自分で決めると後悔する事があっても、「人生の分岐点で自分で決めた」と納得出来るから。でも、いい加減に決めるのではなく、真剣に考えて選択して欲しい。だから真剣に考えてと伝えるかな。

親として金銭的にも精神的にも全力で応援する体制を常に整えていないと言えない言葉でもありますけど。

親にも子供にも覚悟が必要な言葉ですね。

盤珪さんとお弟子さんのやり取りって、立場は違ってもよくあるやり取りかな、と。

師匠の立場でなら「いつもの和紙を買ってきて」と言うかな。

言われた弟子の立場なら、師匠がいつも使ってる和紙はどれだろう?

わからなければ、師匠にどの和紙がよろしいですか?と声をかける。

贔屓の紙屋さんなら、うちの師匠がいつも買っている和紙を下さいと言う。

(Aさん)

お弟子さんは、

どのような和紙が良いですか?

何枚必要ですか?

金額は?

などと

聞いてから買いに行ったらよかったのでしょうか?

(Tさん)

沢山の選択肢を持ちなさい。

ということだったのかなと。

1つしかないと、それが駄目だったときに、生きる目的を見失うからかなと、、

、私も過去にしんどい時期がありました。

人間って、本当に心を病むのは一瞬でそこから立ち直るのは長い時間必要だと思います。

私は今こうしていられて良かったなと思います。私に関わってくださった皆さんには本当に感謝しています。

人って優しいな~と染み染み思います。

(Mさん)

お弟子さんが、言われたからただ買いに走るだけではなく、

盤珪禅師のことを思い、想像を膨らませられたら、かける言葉や行動が違ったのかな?

と思いました。

(Nさん)

師匠さんとの、心の交流がなかったので

ダメだしになったのでは ないでしょうか?

(Tさん)

和尚さん、どのような紙がいいですか~とまず聞いて欲しかったのかなって思ったりしました。

子育て真っ最中のとき…

あなたはどうしたいの~と、よく尋ねていたので。

(Mさん)

『よく考えろ』ということを言いたいのだと思います。

自分の考えや気持ちと正面から向き合い、しっかりとした自分の考えを持てるようになることが

大事なんだということを言ってるんだと思います。

要は、自分の意見をちゃんと持てということだと考えました。

☆☆

皆さま、本当にありがとうございました。

「オモイをしっかり乗せる」

ことを気をつける。

親は、子どものことを一生懸命考えて、大切に思っている!

そのことが伝われば、表現として表に現れた言葉は、

どちらでも、きちんと子どもの励みになるとおもいます。

盤珪は、弟子が「師匠に言われたから、何も考えずに、はい!と紙を買ってきてわたした」

そこにオモイが入っていないから、ダメだ!と言ったのだと僕は思っています。

師匠のことを考えて、買った紙なら、「ダメだ!」と言われたとき

けど、これはこういう理由で選んで買ってきたんですよ!

師匠に答えられていたら、「ありがとう」と受け取っていたはず。

何も考えないで

何の為を考えないで

言われたことだけをやる。

これだと

自分の人生を生きているとは、言えないですね。

こう書いておきながら、、、

自分のことを振り返ると

自分は、何も考えていないような生き方をしてきたなぁと

つくづくおもいます。

これからは

しっかりと考えて

生きていきたいです。

寒い日がまだまだ続きます。

どうぞお身体、お気を付け下さい。

けいくう

☆☆

広大無辺の みちからに みちびかれゆく 我なれど 

     弱き心の 悲しさに つまずきころび 日をおくる

力なき身を 投げ出して まもるミオヤを 念ずれば

     久遠大悲の ひちからが わが身 心に みちわたる

                    (田中木叉上人道詠)