2022年2月13日

<第938話 オモイをつたえる1>

こんばんは♪

1月の終わりに受験のことについて書きましたら

何人か、感想をいただきました。

ありがたいことです。

今、受験生を抱えているご家庭もあるとおもいます。

お父さんが子どもに

「しっかり勉強して、一流大学に入れるようにがんばりなさい!」

と、励ますこともあります。

その励ましで、見事難関大学に進学する子どももいるでしょう。

ですが、その励ましがプレッシャーになって、コンプレックスを持ち、その後の人生が社会に出て行けないという場合もあるかもしれません。

では、

お父さんが子どもに

「お前がどんな大学に行こうが構わない。大学へ進学しなくてもいい。どうだっていいんだよ!」

と伝えたとします。

この言葉で、救われる子どももいるでしょうが、一方で「僕は、父さんにとって、どうだっていい存在なんだ」とひねくれて受け取る子どももいるでしょう。

言葉がけ、難しいです。

子どもさんがいる方は、子どもたちに、どのようなお声がけをしていますか?

☆☆

江戸時代に盤珪永琢(ばんけい ようたく)という禅師がいました。

網干(姫路市)の龍門寺や京都の地蔵寺に居られました。

盤珪禅師が、地蔵寺に居られたときの話です。

弟子に、和紙を買いに行かせました。

弟子「師匠、買ってきました。」

盤珪「これは、ダメだ!」

弟子は、再度紙屋に行き、別の紙を買ってきます。

弟子「師匠、買ってきました。」

盤珪「これも、ダメだ!」

そして

弟子「師匠、、、」

盤珪「ダメだ!、、、」

三回目も同じ会話を繰り返したとき

弟子がハッと気付きました。

弟子「師匠、わかりました。私が悪うございました」

盤珪「そうか。わかったか! 別に私は、どの紙でもよかったんじゃ」。

というお話。

☆☆

何のことか、お分かりでしょうか?

盤珪は、どの紙でもよかったのに、弟子になぜダメ出しをしていたのでしょう??

初めに書きました

お父さんが、子どもに掛けた二通りの言葉と

盤珪の話、少し考えて下さいませんか?

自分なら、子どもにどう言葉を掛けるか?

なぜ、どの紙でもよかったのに、ダメ出しをしていたのか?

特に唯一の正解があるわけではないのですが、、、

こう思う!というのがございましたら

教えて下さい。

よろしくお願いします。

そして

私はこう考えていますという

続きは、また、来週に。

(*^_^*)

今週もお元気で!

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

ひらかば散らぬ とわの花 かおりも高く さきそむる 

    春まつ土の 雪の下 のびる白根に 光ふる

接ぎ木の枝が つながれば 親木のいのち 通いくる

 すがるおもいの 一心を 接ぎ木する 南無 阿弥陀仏

               (田中木叉上人道詠)