2021年12月5日

<第928話 親指の指す方向には>

こんばんは♪

いよいよ今年も最後の月

師走になりました!

皆さま、お元気ですか?

先週、京都に行った用事は

弁栄聖者関係の貴重な資料があるから

見に来て欲しいという依頼からでした。

とても楽しみに行ったのですが

聖者の直筆の絵や書ではなく

木幡空越さんという方の資料でした。

ですが、間違いなく弁栄聖者の流れを汲む念仏者の真剣な人生と念仏の教えが

書かれている貴重な資料でした。

空越さんは、表具師をされていたとのことで、ご自身の資料を絵巻物のように

キレイになさっていて、保存状態もすばらしく、それだけでも価値があるものでした。

その巻物を時間をかけて、拝見したところ、弁栄聖者に直接教えを受けられた方ではなく、聖者の没後に念仏にであわれたことがわかりました。

また、拝見しに行きたいとおもっています。

☆☆

その資料の情報を下さったのは、N師でした。

N師は、今から15年ほど前、43歳の時に、出家された僧侶です。

資料を拝見したあと、夕食をいただきながらN師の人生をお聴きしていたのですが、詳しくは書けませんが、一般のお家で生まれてから、僧侶になる方の人生は、とても興味深かったです。

一番、感動したのは、お母さまを怨んでいたのが、僧侶になった時に、仏さまのご縁を結んで下さったのは、亡くなった父であり、この母であったと、心からお礼を申されたところです。

聴いていて、グッときました。

☆☆

話は変わりますが

明日は、キリスト教の聖者 ニコラウスの日とされていますが、

ご存じですか?

12月で、有名な人と言ってもいいです。

サンタクロースとして、今も語り継がれている人です。

(*^_^*)

子ども達に、お菓子をあげる聖者です。

このニコラウスには、従者が居て、ループレヒトという名前です。

ループレヒトは、子どもにお祈りが出来るかどうかを尋ねて、

「出来る」と答えた子には、お菓子など(子どもの欲しがる物)を与え、「出来ない」と答えた子には石や棒(子どもが欲しがらない物)を与えるという役でした。

後々、アメは、ニコラウスから。ムチはループレヒトから。

と、なったようです。

ニコラウスは、白いサンタ。

ループレヒトは、黒いサンタ。

とも、言われています。

子どもをしつける上では、アメとムチの両方が必要ですから。。。

☆☆

かくいう私も皆さまも

人生で、いろいろなアメとムチを与えられてきたとおもいます。

そして

アメは良いとして

ムチを、自分の中できちんと処理をしていますか?

もしかしたら

ずっと怨んで、持っている方もあるかもしれません。

持っていることも忘れてしまっているかもしれません。

取り出して

そっと見てみて下さい。

ムチの裏にも、仏縁や愛があることに気づくかもしれません。

過去に起こったこと。

自分でしっかりとふり返り、おさめると

感謝が溢れてきます。

N師がお母さんに「ありがとう」と言われたように。

指を外に向けてさして、アナタが悪い・会社が悪い・この事がなければ、、、

と、言うことが多いのですが

相手を指した人差し指は、1本。

自分を指している指(中指・薬指・小指)は3本。

3倍自分のことを振り返りなさいということかなぁと受け取っています。

そして

忘れてはいけないのは、

親指!

親指は、天を指していますよね!

それは

仏さまのことを考えなさいということ。

「親指の先には、仏さまが居られる!」

そうすると

すべてのことが仏縁となり、

感謝が溢れてくる人生となるとおもうのです。

N師の話から、そんなことを学ばせて頂きました。

すべてに感謝して、自分の人生送りたいです。

寒くなりましたが

今週も

お元気で!

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

  一切の縁の 集まる成り行きの 大き流れに 高き意味あり

  とらわれず 信ずる通り 最善を つくせし夕べ 感謝のどかに

                   (田中木叉上人道詠)