2021年11月21日

<第926話 散るもみじ>

こんばんは♪

19日の夜は、皆既月食をご覧になりましたか?

私は、残念ながら、通夜をおつとめしていて、最後、満月に戻る前を少しだけ見ることが出来ました。

お月さまは、私たちが生きていることに大きく関係していますが

壮大な天体ショー、多くの方が「すごいなぁ~!」と夜空を見上げていたとおもいます。

お月さまを見上げている時には、クヨクヨしたり、焦ったり、怒ったり、不安になったりしている人は、居られなかったのではないでしょうか。

宇宙が見せてくれる景色は、人間の小さな感情を超えて、やさしく心に話しかけてくれるようだとおもいます。

(*^_^*)

たまには、夕陽を見たり、空を見上げることも大切ですね。

(*^_^*)

☆☆

今日は、今年最後の法要、お十夜法要でした。

このお十夜法要が終わると、一年の終わりを感じ、ホッとするのと少し寂しさを感じます。

秋も深まり、山々も、紅葉してきています。

 ウラを見せ オモテを見せて 散るもみじ

                良寛禅師

そよそよと吹く風に、ハラハラと散るもみじ葉や

もみじが敷きつめられた絨毯の景色は、なんともいえず風情があります。

あるお寺の掲示板に

 仏さまは そのまま

   私は わがまま

というのがありました。

(>_<)

人には、ウラを見せたくないもの。

オモテばかりを取り繕って、生きている人もいます。

それをワガママというのかも。

生きていると

オモテばかりではなく、 ウラもあります。

良いことばかりではなく、悪いこともある。

上手く隠しているつもりでも、ウラから見れば、すぐにばれてしまうもの。

子は親の背中を見て、育つといいますから。

(>_<。)

だけど

このウラというのは、決して、自分の人生の悪い面、辛い面だけのことを

言うのではないとおもうのです。

目に見える世界がオモテだとすると

ウラは目に見えない世界。

そこには、ご先祖さまや親・先生・友達などなどの

「おかげさま」があります。

ウラとは、おかげさまのこと。

わがままが強いと、そのウラの世界が見えないままですごしてしまうのです。

自分勝手のエゴの世界から、仏さまの世界へ行くためには

  ウラをみて おかげを感じて 散るわたし

と、人生を生きていきたいです。

自分勝手

ワガママと向き合う

一人ひとりの人生にとって

その人だけの

大きな大きな課題です。

人と比べることなく、自分のわがままに向き合って

実りのある自分の人生を生きましょう!

寒くなってきます。

お身体に気をつけて

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

  乗せられし 弘誓(ぐぜい)の舟に 三昧の 月見る窓を あけん秋の夜

  散れば散り 散らねば散らぬ ままによぶ よぶうち通い くるぞみ心

                         (田中木叉上人道詠)