2021年10月3日

<第919話 筏のたとえ>

こんばんは♪

10月になりました。

昨晩は、机でうつらうつら寝かけましたら、寒くなって起きました。

今日は、日中まだ夏の暑さを思い出すぐらい、暑かったですが、

「暑さ寒さも 彼岸まで」とは、良く言ったものです。

今日は、お釈迦さまのたとえ話の中で

「筏(いかだ)の話」をします。

有名な話なので、ご存じの方も多いとおもいます。

あるところに旅人が居て、大きな川に沿って歩いていました。

旅人がいる岸は、足もとが悪く、歩きにくいのですが、対岸は、歩きやすそうです。

だから、旅人は川を渡ろうとおもいましたが、橋も見当たりませんし、渡し船もありません。

川は、深く流れも急なので、歩いて渡ることも泳いで渡ることもできません。

そこで、旅人は、木を切り、筏を作って、川を渡ることにしました。

無事に川を渡った旅人は、おもいました。

「この筏は、大変役に立った!また、使うかもしれないから、肩に担いで、大切に持って行くことにしよう!」と。

お釈迦さまは、弟子に尋ねます。

旅人のこの行動をどう思いますか?

弟子達は、考えて

旅人は、筏を置いていくのがいいとおもいます。

そうすると、また、誰かの役に立つかも知れませんし、旅人が担いで旅を続けるのは、大変だとおもいます。

お釈迦さまは、ニッコリ頷きました。

(*^_^*)

☆☆

今、終活といって、人生の終わりにきちんと整理しようということも言われていますし、断捨離も流行っています。

人生の苦難を乗り越えるときに使った筏、それは、実際の形のあるものだけではなく、自分が囚われているおもいこみ、クセ、人間関係などもそうです。

その時、役に立って、さらに次も使えると、もう手放せない!って、持ち続けていることもあります。

本当に、必要かどうか、考えて、いらないものは、感謝して、置いて、旅をつづけましょう。

その方が、楽しそうですよ!

と、このメルマガを書きながら、書類でザツザツとなってきた机の上を整理しようとおもっています。

(>_<)

スッキリとして、暮らしていきましょう!

朝晩、本当に涼しくなってきました。

風邪に気をつけましょう。

私も気をつけます。

(*^_^*)

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

  活用の 義務をもつ物 かせぐ慾 流して光る 義理と人情

  行きつまり 進めん一歩 竿頭に 尽きる力に 添わるみちから

                     (田中木叉上人道詠)