2021年8月29日

<第914話 獅子の話>

こんばんは♪

ここ二三日、また暑い日が戻りましたね。

汗疹が復活しました。

(^0^;)

今日は

獅子の話をしたいとおもいます。

経典の中には「説法獅子吼(せっぽうししく)」とあります。

獅子が吼えると、獣たちは一応に畏れをなして従うように

お釈迦さまのみ教えを聴けば、人々は生き方が変わり、苦悩が安らぐという意味です。

獅子とは、ライオンのことと言われていますが、、、

ライオンは、獅子と言ってもいいですが、

獅子は、ライオン以外にも

キ○ンビールの麒麟とか獅子舞の獅子とか、狛犬とかシーサーのように

想像上の生き物も獅子に含まれます。

エジプトのピラミッドを守るスフィンクスも獅子と言えるかもしれません。

獅子は、神や仏に仕え、守護する象徴として扱われています。

ライオンは、仏教とともに、中国から伝わったとされています。

聖域を守護する獣でした。

寺社仏閣を守る狛犬も獅子に由来していて

魔を拒む 拒魔犬から狛犬という説があるようです。

で、今日の話題「説法獅子吼」にちなんで。

仏典の中に、獅子というお話があります。

その昔、ブラフマダッタ王のインドのカーシ国に深い大きな森がありました。

そこに獅子のスダータと虎のスバーフ、そして山犬がいました。

山犬は、獅子と虎のとった獲物のおこぼれを食べていて、丸々と太っていました。

あるとき、山犬はおもいました。

「ほとんどの動物の肉は食べた。あとは、獅子と虎の肉を食べたい。そうだ!あの二頭をケンカさせて、共倒れになれば、両方食べれる」と。

そこで、山犬は虎のスバーフに言いました。

「スダータが、あなたの悪口ばかり言っているよ。スバーフは、私に比べたら全然、弱い。毛並みも体つきも俺には敵わない」と。

そこで、スバーフは、怒って獅子のスダータのところに行きました。

すると

獅子スダータは、虎スバーフに言いました。

「さっき、あの山犬はオレのところにもきて、お前の悪口を言ってきた。だが、オレはお前を信じているから山犬の虚言など、耳にも入らず追い返した。

君とオレは友達だろう、しかしもし君が山犬の言葉を信じて今までの友情を壊すなら、もう君とは共に住めないな」

「他人の言葉を吟味することなく、簡単に信じてしまうものは、友達も離れていってしまうよ」

「友とは、相手の欠点・短所を探すのではなく、心から信じて安心して付き合うことのできる相手をいうのだ」

友情がいかに大事かを学んだ虎のスバーフは、獅子スダータを疑ったこと、自分の浅はかさを心から謝り、二人は、それからもずっと友として暮らしました。

山犬は、二頭の吠声に恐れをなして、遠くに逃げていきました。

「獅子」というお話でした。

本音で語り合える友がいますか?

そんな親友を心友とか真友といいます。

友人がいる人は幸せ。

一人でもいいから心友・真友としてつきあえるよう

自分を磨いて行きたいです。

書いてて、虎さんって

自分のことだとおもってしまいます。

まだまだ

すぐ人を信じて、人を疑ってしまう

ケイクウですから。。。

日々精進です。

( -人- )

今週もお元気で!

ご機嫌よう。

けいくう

☆☆

  とらわれず 信ずる通り 最善を つくせし夕べ 感謝のどかに

  おもわれて おもうゆかしき 法悦に 悪も憎めぬ なごやかさかな

                     (田中 木叉上人道詠)