こんばんは♪
暑くなりました。
いかがお過ごしですか?
今日は、四っつ戒めについて書きたいと思います。
これは仏教の戒めではなくて
剣道の修行においての四つの戒めです。
この心の状態になったら負けてしまいます。
剣道における四戒を書きなさい。
剣道の3段とか4段の昇段審査の筆記試験などで見かける問題です。
(^o^)/
一つ目、驚く。
相手が、自分の予想していなかった技を出したり、動きをした時に、驚いてしまうと冷静な対処ができなくて、打たれてしまう。
二つ目、懼(おそ)れ。
相手の気合の声や体格などで、恐いと思ってしまうと、身体の動きが萎縮してしまって、打たれてしまう。
三つ目、疑う。
相手が、打ってくるのか、誘っているのかなと相手の動きが読めなくて、判断が遅れてしまう。
四つ目、惑う。
自分が、いま、打とうか、守ろうか、決められなくて中途半端な技になってしまう。
この四つの心にならないと思っていても、心は勝手になってしまうものです。
いきなり、横で大きな音がなったらビックリしますし
高いところに行ったら、恐くなるし
相手のことなど、わからないから、疑ってしまうし
自分のことは、もっとわからないから、迷ってしまう。
だけど、正しい稽古を積み重ねていく
正しい太刀筋で素振りをする。剣の理法に乗っ取った打突をする。
そうした稽古を続けることで
負けて学び、負けて学び、
少しずつ、少しずつ、
驚かなくなり、恐れなくなり、相手のことがわかるようになり、自分の技を心を込めて出せるようになってきます。
★★
心の正しさを法然上人は、仏さまとの親しさと考えておられました。
正しい・正しくないとなると、二元論の世界ですが、なるべく仏さまに近くなれるように修行していくこと。
そうすることで、心の四戒が起こってもすぐに消えて、影響を与えないようになってくると
思うのです。
けど
心の四つの戒めは、どれも必要なことなのです。
驚くから、今までの世界から違う世界を味わえる。
恐れるから、生命をつなげていける。
疑うから、相手のことがわかり、思いやりが持てる。
迷うから、自分の愚かさがわかり、人に親切にできる。
修行していたら
心の四つの戒めの状態にならなくなるのではなくて
あっ!
今、その状態になったと早く気づくようになる。
そこが、大事なのです。
自分の人生が豊かになる上には。
この世のものは、すべて必要。
それを味わえば、自分の人生がさらに味わいのあるものになる。
そうして、心豊かな日々を過ごしていきましょう。
今週、暑くなっていきそうですから
どうぞお身体、お気をつけください。
ごきげんよう。
けいくう
★★★★
つらくもつらい 時ほどが のぞみをとぐる 満足で 求めてやまぬ 彼の岸へ 一と日ちかずく この一と日
やむにやまれぬ 大願の 道は一筋 まっしぐら つらくもつらい時こそは お役に立って いる証拠
(田中 木叉上人 道詠)