2021年6月27日

<第905話 転重軽受>

こんばんは♪

今は、お日さまがまだお空にあるので

こんにちは!

かな。

今日は、お昼から青空が広がり、気持ちよくすごせました。

朝のおつとめで、法然上人のご法語を拝読していますが

今日は、後編の第27章。

「転重軽受(てんじゅうきょうじゅ)」でした。

人が受ける病気等の業報に、決定業と不定業があります。

簡単に言うと、

決定業とは、どんなことをしていても逃れられなくて、理不尽であろうと必然的になってしまう病気。

先天性の病気とか、子どもさんのガンとか、、、です。

不定業とは、注意していれば避けられる病気。甘い物取り過ぎとか、お酒飲みすぎとか、タバコ吸い過ぎとかが原因でなる病気です。

そして、今、法然上人が言っているのは、前者の決定業についてです。

病気になったと相談に来られても、祈ることですべて治ったり、死ななくなったりはしない。

だけど、念仏をしていれば、「転重軽受」と言って、重く受けるべき病を軽く受けることができるというのです。

これは、例えば、母が年末に胃の調子が悪くなって、食べれなくなった。検査をしていただくと、胃潰瘍だったのですが、、、

体調が思わしくない中、毎朝の本堂のおつとめに参加しているから、本当は胃ガンになるところを胃潰瘍で済ませてもらった。

というのとは、違います。

(>_<)

重く受けるべき病を軽く受けるとは、

たとえ胃ガンと診断をいただいても、そこで胃ガンに感謝できるかどうか、です。

どうして私がガンにならないといけないの。。。

どうして、、、

ガンが憎い、、、

ガンと闘う、、、

自分はもうダメだ、、、

というのが、重く受けている様子です。

それが、軽くなるというのは

私でよかった。。。

とか

ガンになったおかげで、逢える人も増え、医療従事者の方々のやさしさに包まれ、

感謝です。。。

ガンのおかげで、大切なことに気がつけた!

病気になったおかげを感じながら、生活が出来ていくということです。

健康にも感謝!

病気にも感謝!

祈りの中で、

仏さまは

私たちの心の器を少しずつ、すこ~しずつ大きくしてくださっているのです。

心の器が大きくなってくると、重いものも軽く受け止められます。

これが

重く受けるべき病を軽く受ける「転重軽受」です。

今、ご病気で苦しい思いをなさっている方、なかなかそんなきれい事

思えませんよ!とおもわれるかもしれませんが、、、

病気をしている私の身体には、やはり感謝・労いのオモイをかけてあげると、

命のありがたさ、尊さがじわぁ~と感じられて、今のままで(治っていなくても)

幸せを感じられてくるとおもうのです。

重く感じていると、どんどん気持ちも沈んでいってしまいます。

祈りを捧げて、命に感謝して、すべてを仏さまにおまかせして

過ごすように、心がけましょう。

まずは、感謝から。

感謝から愛が生まれ、その愛があふれると、命が輝く。

キラキラとした顔になる。

周りの人にも笑顔が広がる。

幸せにつつまれる!

まずは、感謝からはじめましょう。

今週もご機嫌よう。

けいくう

☆☆

  お慈悲の中に いさぎよく つとめしつかれ こころよき 感謝に心 満ちたらい やすむお慈悲の ひざの上 

  またとなき日の 今日の日ぞ わが永遠の わかれみち 歓喜みなぎる 身をささげ いざやつとめん このひと日

                                               (田中木叉上人道詠)