2021年6月13日

<第903話 あんしん&あんじん>

こんばんは♪

今日は、小雨のち曇り空の神戸です。

今日は、安心の話です。

安心、ふつうは、「あんしん」と読みます。

仏教読みでは「あんじん」となります。

違い、わかりますか?

そう。

「し」が、清音か濁音の違い。

点々が、あるかないかです。

これって

大きな違いです。

例えば

ハゲにケなし

ハケにケあり

とか、言うでしょう。

(笑)

あんしんは、不安や心配から来るんです。

リストラの対象になりそうだったけど

なんとか持ちこたえた「安心」

テスト、うまく行かなかったけど

なんとか合格した「安心」

健康診断で、再検査だったけど

何もなかった「安心」

子どもが無事に帰ってきた

「安心」

火災や地震保険に加入した「安心」

「あんしん」の前には、心配、心をいろいろなところに配り、それがちゃんと回収できた時に「よかった」という気持ちになることです。

それに対して

「あんじん」は、自分の心を仏さまの懐の中に「安置」することです。

そうすると心は、「安定」します。

「安定」すると「安楽」=極楽の生活になります。

心を仏さまに預けてしまって、ど~んと座っているイメージです。

何があっても

大丈夫。

病気になっても大丈夫。

究極、死んでも大丈夫です!

「あんしん」は、いろいろ心を配って、オロオロする感じ。

病気になったら、どうしよう?

一方、

「あんじん」は、病気になっても、病気にならないと気づかないおかげを感じて、それをしっかり受け入れて生きていく生き方ができます。

そのために念仏をする。

ナムは、おまかせします。

阿弥陀仏に、どうぞ私の心を預けます。

そして、お守りください。お導きください。

と手を合わす。

それが、安楽・極楽の生活です。

貪りや愚かさ、怒りのために、心配して、オロオロしているのと

大きな違いがありますよね。

今週も

「あんじん」の生き方を!

心を仏さまに安置して、心を安定させて、安楽生活をすごしましょう。

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆

  みほとけの 楽しき園は ほかならず 念仏(ねぶつ)さまやの ゆかのなかにぞ

  照る月を 己が心に すみぬれば くらき路(みち)には 迷わざりけり

  阿弥陀仏の こころをおのが こころとし 底ひもなく かぎりもなし

                          (弁栄聖者道詠)