2021年3月14日

<第890話 目を閉じて>

こんばんは♪

ここ数日

毎日のように葬儀が入り

今日も配信がおそくなりましたこと

申しわけございません。

その中のお一人は、父のように慕っていた総代さんでした。

その方から

いろいろ教えてもらったことも多いのですが

お借りした本に

なぜキスをするとき、目を閉じるのか?

なぜ涙を流すとき、目を閉じるのか?

なぜ瞑想や祈るとき、目を閉じるのか?

という問題がありました。

みなさま、どうですか?

その本には

人生でもっとも美しいのは、目で見えるものではなく

「目に見えず、今、ここにあるもの」だから。

と、書いてありました。

その答えがすごいいいなぁとメモしていました。

(*^_^*)

現代人は、目に見える容姿や効率、利便性、学歴、経歴などを重視して、判断しがちです。

確かにそれも大切ですが、目に見えないものを疎かにしているようにも感じます。

目に見えないもの。空気・こころ・おもいやり・意識・命・魂・愛・信頼・徳などなど

生きていく上で、とても大切です。

目を閉じた時、人は「目に見えない大切なもの」を感じやすくなるとおもうのです。

人にものを伝える時

情熱「を」伝えるのではなく、情熱「で」伝えないと相手の心に届かないようにおもいますし、

愛「を」伝えるのではなく、愛「で」伝えないと相手の心に響かないようにおもいます。

言葉の指し示す表面的な意味(目に見える意味)も大切ですが、その言葉の裏にどんな心(目に見えない真意)があるかです。

やさしさについても

言葉にする「やさしさ」

言葉にしていない「やさしさ」

が、あるとすると

相手にすぐに伝わるのは「言葉にしたやさしさ」です。

でも、本当のやさしさは、やさしくされたことにも気づかないような、まるで空気のようなやさしさではないかともおもっています。

それは、目を閉じて感じないと、感じられないものだとおもいます。

総代のMさんから、頂いていた数々のやさしさ。

目を閉じて祈る中に、たくさん、たくさん、溢れてきて

今まで以上に、感謝しながら、葬儀のおつとめをさせていただきました。

( -人- )

言われないと気づきにくい。

だけど、時には静かに目を閉じて、感じようとすると

あちらこちらから、感謝のおもいが溢れてきます。

その感謝に感涙している姿、、、

きっと美しいとおもいます。

悲しいこと、つらいこと、くるしいことの中から、気づきがあると

一つ、素敵な私になれます。

素敵な生き方を示してくださったM・Aさま。

本当にありがとうございました。

今週も、お元気で!

ご機嫌よう。

けいくう

☆☆

この心身の内のみか満天地 見るところに みる心かも

見聞きする ものさえぎらぬ 奥に照る なさけうるおう 慈悲のまなじり

                         (田中木叉上人道詠)