2021年1月10日

<第881話 歓喜光>

こんばんは♪

大寒波!
{{ (>_<) }}

大雪で大変なおもいをなさっている方々に
お見舞いもうしあげます。

今日も葬儀があり、寒さと疲れで、頭がフリーズしてしまって、文章が書けませんでした。
配信が遅くなり、すいません。
(m_m)

☆☆
神戸も
ここ数年なかったような寒さです。
本堂の水道は、凍ってシャーベットみたいな氷水がチョロッとでてくるし
外の水鉢や、茶器・水器などは、カチンカチンに凍っていました。

寒ければ寒いほど、お日さまが恋しいですね。

人生において、辛ければ辛いほど、仏さまが恋しくなる。

罪悪感に苛まれたとき、仏さまにすがりたくなる。

どんなに辛いときでも
心の闇が深くても
その心の奥の奥まで、仏さまの光は照らしてくれる。

その仏さまの光がこころのうるおいとなる。

その光に会えたよろこびを「歓喜光」といいます。

☆☆
昨年の大掃除の時、玄関の床の間に何を掛けようか選んでいたとき、「歓喜光」がいいよ!とお弟子さんが言ったので、空外上人揮毫の「歓喜光」を掛けて、皆さまをお迎えしていました。

年末大掃除のころ、「歓喜の歌」が鳴っていました。

日本では年末に、ベートーヴェンの交響曲第9番を歌うことが定着してきています。

これは、日本だけのようにおもいますが、、、違うのかな?

なぜ、年末に第九と調べてみましたら
戦争に行く前に、学生が歌っていって、戦後、戦友を偲び、歌い出したとか
演奏家がお正月を迎えるために、年末にコンサートをして収入をはかる。その時に、お客さんに来てもらうために有名な曲をやったことが、はじまりとか出てきましたが、どれも確証がなく、

なんとなく、定着したようにおもいます。
(*^_^*)

知りあいにも、毎年、第九を歌っておられる方がいます。

日本人に、すごく愛されている曲ですね。

「よろこびの歌」として文部省唱歌にもなっています。

岩佐東一郎作詞・ベートーベン作曲/文部省唱歌

晴れたる青空 ただよう雲よ
小鳥は歌えり 林に森に
こころはほがらか よろこびみちて
見かわす われらの明るき笑顔

花さく丘べに いこえる友よ
吹く風さわやか みなぎるひざし
こころは楽しく しあわせあふれ
ひびくは われらのよろこびの歌

よろこびが満ちる!
明るい笑顔!
心が楽しく、幸せ溢れる!

よろこびの歌!

原曲の歌詞とは、だいぶ違いますが
いい日本語の歌詞だとおもいます。

☆☆
喉の渇きを癒す水が必要なように

心も渇いていて、うるおいを欲している。

そのうるおいは
人によって違うのですが
目に見えるもの(家族、恋人、地位、財産、所有物)から与えられるので
それにすがる人もいますが

真の潤いは、仏さから照らされる歓喜光(霊光)だと弁栄聖者は言われています。

霊光は春の日のごとくに新鮮なる活気を与え、皎月のごとく煩悩の熱を除いて清涼ならしむ。
(中略)
この歓喜の光や、歓ばしきと謂わんや。楽しきと謂わんや、はた尊きといわんや、顧みれば、肉の快楽は、これ犬の骨を咬むがごとし。疥を痒いて快しと感ずるがごとし。かえっては壊るる時はかえって苦となる。常に微妙の歓喜をもって心神に允たしむるものはひとり霊光のみ。

(弁栄聖者『ミオヤの光』(宗要の巻))

人として生きている以上、この光に遇うよろこびを得たいものです。

☆☆
ベートーベンは、20歳後半から耳が聞こえにくくなり、40歳でまったく音が聞こえなくなりました。
しかし、その後も曲を書き続け、第九を書いたのは53歳の時です。56歳で亡くなる前まで、曲を書き続けていました。

音が聞こえなくなったベートーベン。
しかし彼の心には、「歓喜の光」が差し込んでいて、それを後世の人たちに伝える名曲をつくりました。

そこには、歌があり、祈りがあり、光があり、今も歌う人、聴く人のこころにうるおいを与えています。

☆☆
誰もが作曲できるわけではありませんが、

誰もがお念仏はできます。

そして念仏者には、仏さまの歓喜の光が差し込んできます。

あ~幸せ!になりますよね。

今年はいっぱい感じて、温かくなって、笑って、幸せ溢れる日々を送りましょう!
(*^_^*)

コロナの感染も日々広がっています。
寒さで風邪もひかないよう、体調管理には充分お気を付け下さい。

けいくう

☆☆
弁栄聖者「歓喜光讃歌」より

苦しき海はかぎりなく 迷いは深く底もなし 恵みの船にのりえたる 人の心はやすらけし

憂き世の海は広くして 悩みの風は激しくも 恵みの港に船とめて やすらう心はやすらけし

朝日に匂うサクラ花 八重九重はよろこびの 光に開きて麗しき 人の心にたぐいてん

ひとたび開きて とことわに 変わらぬ色はよろこびの 光にあいてうれしさの 人の心の花ならめ

天にも地にもよろこびの 光はあまねくみちみてり 心の花のひらくれば とわにのどけき春ならめ

☆おまけ☆
今朝の法話で、流したyou tubeの第九です。よろしければお聞きください。

10年前の東日本大震災を受け、阪神淡路大震災を乗り越えてきた関西から発信。マエストロ佐渡裕氏の指揮。公募の一万人の合唱です。