2020年9月14日

<第864話 六根清浄>

こんにちは♪

「どっこいしょ」っと。

椅子に座るとき

立ち上がる時

思わず口にする方がおられるかもしれませんね。

(*^_^*)

この「どっこいしょ」は仏教の言葉だとご存じでしたか?

もともとは、富士山とか霊山と言われる山を登っていくときに

「六根清浄(ろっこんしょうじょう)、六根清浄」と言いながら登っていったのが、だんだん「どっこいしょう、どっこいしょう」に

変わっていったと言われています。

六根とは、眼耳鼻舌身意のことで、物事を受け取る感覚器官のことです。

それを清浄、キレイにするということ。

物事をいかに受け取るか。それも澄んだ感覚器官で、ということです。

☆☆

「根性」とか「性根」という言葉に言葉を足すと

根性が悪い とか 性根が腐っている

みたいに使われます。

(>_<。)

「性」は、心の働きという意味。

心の根っこが、悪いとか 腐っている ということです。

そもそも皆さま

心の根って意識されていますか?

心にも、根っこがあるのです。根ですから、目には見えません。指で触れることもできません。

だけど、確かにあるのです。

台風が来て、地面から上は大きく揺れても、根がしっかりとしていれば、なぎ倒されることはありません。

その根は、どこに張っていきますか?

これは、人生の目的は何ですか?にも等しい問いかけです。

「お金、お金」とにかく「お金」という根の人もいます。

「健康、健康」とか「グルメ、グルメ」という根の人もいます。

しかし、これらでは「六根清浄」にはなりにくいです。

6つの根をキレイにしていくには、「仏さまに祈ること」。

仏さまの大地に根を張っていくこと。

そして仏さまから慈悲と智慧を頂いて、根を伸ばしていけると

自分の花が自然と咲いていくのです。

仏さまからの光と栄養分を得られないと根腐れしてしまうような気がします。

生まれつき性根が悪い人はいないとおもうのです。

ただ、「祈る」ことにご縁がなくて、仏さまのことをしらなくて、光とあたたかさをもらえなくて腐らせてしまったのかも知れません。

大地に根っこをしっかりはって、仏さまからの栄養を得て、どんなに風が吹こうとも、しなやかにかわして、

自分の居場所をつくって、自分らしい花を咲かせていきましょう。

(*^_^*)

「六根清浄、六根清浄」

「どっこいしょ、どっこいしょ」

心をきれいにするように、暮らしていきましょう。

今週もお元気で!

ご機嫌よう!!

けいくう

☆☆

雪とけて 倒れし竹の はねかえる 勢いのよさ きらら照る日に

み光に 育つ芽が花 花が実に 霊性栄ゆ とわのいのちに

                     (田中木叉上人道詠)

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