2020年8月16日

<第860話 内面の成長>

こんばんは♪

連日、暑いですね。
皆さま、お元気ですか?

昨日で、なんとかお盆の棚経参りが終わりました。

約2週間、毎日、お檀家さま参りをしました。

14日まで、お葬儀が無かったのですが14日朝に連絡がありました。
昨日15日通夜で、今日、葬儀となりました。

毎年8月15日は、K葬祭の精霊送りの船に乗せてもらって、須磨沖から塔婆を流していました。流したものは、また漁師さんがあとで、回収してくれるのです。なかなか風情があってよかったのですが、今年は、コロナの影響で、船は中止。

だから、淡路島に渡って、夕景を見ながら、塔婆を流し、精霊送りをしようと計画していました。

しかし、通夜が入ったので、行けないとおもっていたのです。枕経に伺い打ち合わせをしていると、通夜を終えてすぐに車を走らせると間に合うかもと考え直し、通夜の時間を少し早くしてもらい、淡路島に向かいました。

奇跡的に道も渋滞がなく、間に合いました!!

キレイな夕景が海の向こうに広がり、おつとめしながら、塔婆を流すことができました。

不思議なことにおつとめをしていると魚が飛び跳ねてくれました。それも何回も何回も、7回ぐらい連続で!
そのあと、魚の群れが、わぁーと目の前を泳いでくれました。

今までに、見たことがない光景がひろがり、おまけに花火まであがりました。

まるで、還っていく精霊たちがお礼を言っているようでした。。。

☆☆
お盆参りをしていると久しぶりにお会いする顔も多いです。

Mさん家族とお会いしたとき

Mさんのお孫さん高校3年生のお姉ちゃん、中学3年のお兄ちゃん、中学1年の妹さんも手を合わせてくれました。
その3人は、赤ちゃんのときから、知っている子たちで、特に中学3年のTくんは、剣道の教え子でもあるのですが、、、
今年は、コロナの影響で会えていませんでした。もともと大きな子でクラスで一番背が高い子でしたが、「大きくなったなぁ」と声をかけると、、、

なんとまた背が伸びています。

中学3年生で、187cmですよ!

私が181cmなので、今年のはじめぐらいまでは、同じぐらいだったのに、軽く抜かされてしまいました。
(>_<。)

そのTくん、おつとめが終わると用事があると、出て行ってしまいました。そこで姉妹に、Tくんは、身体はあれだけ成長したけど、中身はどう?同じだけ成長してる?と聞きました。
(>_<)

すると、予想どおり?!

「ぜんぜん!」と。
(+_+)

では、中身が成長するってどういうこと?

と、尋ねると

?????

ワカラナイ。。。

という顔をしていました。

身体の成長は、目に見えます。

だけど、中身(こころ)の成長は、目に見えません。

こころの成長とは

責任感
信頼されること
頼りがい
きくばり
おもいやり
やさしさ
共感力
忍耐力
包容力



そういったことが身体の成長とともなって、ようやく一人前の大人として見てもらえるのでしょうね。

ちなにみ、目に見える成長で大人になる目安は、身体の成長と経済力でしょうか?
自分の生活をするだけ、お金をかせぎ税金をきちんと納めていると社会からは一人前として扱われます。
とりあえず、そこを目指して、勉強して、就職してとやっていますが、人間としての生き方を問うた時に、それだけではないようです。
それだけで終わってはもったいないようにおもいます。

☆☆☆
いざ、心の成長はと考えると、何歳になってもマダマダですよ。

20歳で、成人式を行いますが、20歳で、ホントに成人していましたか?

40歳になったら、「不惑」、道に迷わない!と孔子さんは、言っていますが、40代の人、迷っていませんか?

自分でも、よくわかっています。

もう50歳をすぎたのに、自分では、未だ未だです。

逆に言うと、まだ伸びしろがあるということです。

師匠の空外先生は、80代にならないとわからないこと90代にならないとわからないことがあると仰っていました。

こころは、死ぬまで、成長・学び続けるものですから。

まだまだで、いいんです。

まだまだと思えるから、生きていて楽しみがあるんです。
(^_^)

こころの対象は、目に見えないものが多いのです。

お盆で、ご先祖方に手を合わすことは、この目に見えない世界へと心が開かれていきます。

仏さまやご先祖方が導いて下さるのです。目に見えないご先祖と一緒に今を生きていると感じさせてもらえます。

目に見えることばかりの中で、生きていることが多い私たちに「ご先祖さまのおかげで、今の私がある!」と手を合わすこと。

「おかげ」ですから、目に見えない「かげ」からそっと護って下さって、育ててもらっているのです。

自分だけで生きているのでは無い。。。

そんなこんなのいろいろなことに気づけない内は、わかった顔をしていても

未だ未だ マダマダ!

です。

お盆で、ほとけさまやご先祖方に手を合わしていると

いのちって、不思議だなぁ

ご縁ってありがたいなぁ

家族でいることってすごいことだなぁ

友だちってうれしいなぁ

実際の生地だけでなく、こころの上でも故郷があるっていいなぁ

とつくづくおもいます。

こうして、長い文章のメルマガを通じて、お付き合いをしていただいている方にも、心より感謝しています。

ありがとうございます。

仏さまに手を合わせ、お念仏をお称えして共に、こころの成長をしていきましょう!

まだまだ 暑い日も続きます。 どうぞお元気で!

ご機嫌よう!

けいくう

☆☆☆
招くお慈悲に さそわれて 門の戸たたく ナムの声 答えはきけど まだあえぬ あえぬミオヤぞ なお恋し

有為の奥山 この山をこゆりゃふるさと はなの里 夕映えはゆる 雲のおく 大悲のミオヤ 待ち給う
                                            (田中木叉上人道詠)

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