2020年5月24日

<第848話 坂村真民先生の詩より>

こんにちは

陽射しが強くなってきましたね。

お寺の庭を掃除していて少し油断すると日焼けして赤っています。

着実に夏に近づいていますが、

コロナで心の気分は、冬のようだと感じている方も居られるでしょう。

今日は、詩人、坂村真民先生を紹介させていただきます。

真民先生とは、今から25年くらい前でしょうか?

ご縁があり、3,4回お会いさせて頂き、愛媛県の「たんぽぽ堂」にもお伺いし、詩集「詩国」を毎月、送ってもらっていました。そして通照院の寺報もご覧いただいていました。

また、空外上人を本物のなかの本物と尊敬されていて、空外記念館でお会いするご縁にも、立ち会わさせていただきました。


「念ずれば花ひらく」

石に刻まれたこの言葉をどこかで、目にされた方もおられるのでは。

☆
真民先生は、1906年1月生まれで、2006年12月に100才でお亡くなりになりました。

冬生まれの真民先生の詩に

「冬生まれの真民よ」があります。

冬生まれのしんみんよ
冬のものを食え
冬のものを愛せよ
冬のものと親しめ
冬はお前にいろいろのことを
教えてくれるだろう
沈黙
脱落
勇猛
不屈
孤独
克己(こっき)
そうした冬の性格を
身につけてくれるだろう
冬生まれのしんみんよ
冬を見つめろ
冬のいのちに触れろ

冬には、冬でしか学べないことがあります。

コロナの時期には、コロナの時期にしか学べないことがあります。

その時、その時に
できることをしっかりと行っていると
天が応援してくれます。

「日の昇るにも
手を合わさず
月の沈むにも
心ひかれず
あくせくとして
一世を終えし人の
いかに多きことぞ

道のべに花咲けど見ず
梢に鳥鳴けど聞かず
せかせかとして
過ぎ行く人の
いかに多きことぞ

二度とないこの人生を
いかに生き
いかに死するか
耳かたむけることもなく
うかうかとして
老いたる人の
いかに多きことぞ

川の流れにも
風の音にも
告げ給う声のあることを
知ろうともせず
金に名誉に地位に
狂奔し終わる人の
いかに多きことぞ

生死事大無常迅速
時 人を待たず
噫(あぁ)



☆☆
知らず知らずのうちに

あくせく

せかせか

うかうか

していませんでしたか?

緊急事態宣言のおかげで
そうしたことに
気づけたら
新たなスタートが
きれそうですね。


今まで
世界が止まったことがなかったのに、コロナの影響で世界が止まるということを経験しました。

それを生かしていきましょう。

今週も お元気で!

ご機嫌よう!!

けいくう

☆☆
何の為 生まれけんとや なげきなん 餌(え)のみあさりし 一生の暮れ

上もなき のぞみをとぐる為の今日 息するなかれ 念ぜぬ時は
                   (田中木叉上人道詠)

ご意見やメルマガへのご意見・ご感想お待ちしております。

☆おまけ☆
今日の日曜日の法話をyou tubeより見て頂けます。

今日は、メルマガの内容とほぼ同じですが、声を聴いて頂けると
グッスリ眠れるとおもいます。
(*^_^*)
よろしければ、ご覧下さい。
少し時間が長いので、wifi環境などでの視聴をオススメします。
(m_m)


啓空住職の話
https://www.youtube.com/watch?v=jbagNbdbtNk