2020年4月26日

<第844話 マイナスの世界>

こんばんは♪

昨日からゴールデンウィーク ではなく

ステイホームウィークがはじまりましたね。 楽しくお過ごしですか?

☆☆

中学生になると 算数が数学になります。

何が変わりますか?

えっ、同じではないの? という声も聞こえてきそうですが

違います。

算数は、計算のやり方を学びます。

3人乗っているバスに5人乗りました。バスは、何人になりましたか?

3+5=8  8人 というように。

それで、計算がきちんと出来るようになったら、数学の登場です。

中1のはじめに出てくるのが、マイナスくんです。

3 + (-5)= -2 もしくは 3 - 5 = -2 

という式です。

リンゴが3個あります。それを5人の人が1個ずつ食べました。残りは、何個ですか?

みたいな感じでしょうか。実際には、3個のリンゴを半分ずつにして、ジャンケンに勝った人がそれを2個食べようとするでしょうけど。。。

マイナスの世界への入り口です。

☆☆

この世の中は陰陽でなりたっています。仏教的にいうと空即是色の世界です。

陰(マイナス)・空の方が先です。

マイナスの世界は、目に見えません。

だけどプラスの世界を大きく包んで、存在しているようにおもいます。

そして

マイナスの世界こそ、振り子の世界。

マイナスには

今までのことをバーンとひっくり返す力があるのです。

   ↑

これが、今日一番伝えたいことです。

マイナスを掛けると、プラスのものはマイナスに変わります。

しかし

マイナスのものに、マイナスを掛けるとプラスに転じます。

なぜマイナス×マイナスは、プラスになりますか?

なんてことを考えて頂けたら、マイナスの世界の重要性もワカッテいただけるとおもいます。

(証明は簡単にできますので、一例を☆おまけ☆に書きます)

現実世界で、マイナスのものにマイナスをかけるためには

マイナスの世界、目に見えない世界をつかまないとプラスに転じられません。

コロナの影響(マイナス)に、目に見えない世界のことがわかると

大きなプラスに転じられるのです。

目に見えない世界への入り口は、「祈り」です。

空即是色の世界は、「空(目に見えないもの)は、すなわち色(姿形のあるもの)」

と漢字で表現されていますが、インド語では、「空でなければ色でない」と書いてあります。

☆☆

算数は、単なる計算のやり方を習います。

そこから

数学になると、想像力を働かせ、目に見えない世界も目に見える数式で表せるようになります。具体的な目に見える世界を扱うので、そこでつまずく生徒もいますが、なぜマイナスを学ぶ必要があるのかを先生が、はじめにしっかり教えてあげてほしいです。

マイナスの世界、目に見えない世界を見える練習をすることから

想像力をはたらかせて、見えない世界が見えるようになってきます。

相手の心をおもいやれる、おもいやり力が育ってきます。

自分を支えてくれている「おかげさま」を感じられるようになっていきます。

コロナの影響(マイナス)に、目に見えない世界のことを掛け合わせて、必ず大きなプラスに転じていきましょう。

ステイホームウィークを

工夫して

楽しく、明るく、健やかに

すごしましょう!

今週もお元気で!

けいくう

☆☆

光さし 見なおす意味に 湧く歓喜 打ちかつ不幸ぞ 幸福のもと

なりゆきの 奥に導く 慈悲のみ手 よかれあしかれ やげてよくなる

                       (田中木叉上人道詠)

ご意見やメルマガへのご意見・ご感想お待ちしております。

☆おまけ1☆

今日の法話です。

「勇気をもって」 講師:啓空住職

よろしければお聴きください。

(*^_^*)

   ↓ ↓ ↓

☆おまけ2☆

マイナス×マイナスは、なぜプラスになるか?

たとえば、こんな感じで証明できます。

-1×3=-3

-1×2=-2

-1×1=-1

-1×0=0

-1×(-1)=1

-1×(-2)=2

かける数字が一ずつ小さくなると、解は1ずつ大きくなっていきます。

だから-1×(-1)=1 となります。

他にも、分配の法則a(b+c)=ab+bc を用いて証明することもできますよ。