こんばんは♪
仲秋の名月が、きれかったですね。
ここ何日か、ずっとお空を見上げていました。
先月は、葬儀も多く、お亡くなりになった方々は、お彼岸に沈む夕陽の向こうかなぁ
月の都に帰って往かれたのかなぁ、なんて考えていました。
法然上人の有名なお歌に
「月影の歌」があります。
月影の 至らぬ里は なけれども ながむる人の心にぞ すむ
月がお空にいくらきれいに輝いていても、それを見なければ、その美しさがわかりません。
空に浮かぶお月さまを見ても、
「あっ、満月だ!」
「すごい!」
「きれい〜!」
だけで、終わってしまうかも知れません。
なぜ月は美しいのでしょう?
月の光は、やさしいからです。
ずっと観ていられます。
それは、自分が光を発しているのではなく、太陽からの光を受けて
それで、私たちを照らしているからです。
太陽の光は、力があります。
光・熱・光合成を促す力
しかし、そのままあびると凶器です。
僕なんかは、真夏20分も直射日光の下に居ると皮膚が弱いから、やけどのように真っ赤になって腫れ上がり、その晩、眠れなくなります。
仏さまの光を太陽にたとえると
お月さまの光は、菩薩の光。
私を照らしてくれるために、やさしく、そっと闇夜でいてくれます。
そんなお月さまを見るから、癒され、感動するのです。
自分から、光を発しようとしなくてもいいんです。
自分は、真っ黒い衛星でもいいんです。
仏さまが光を注ぎ
それを受けて、少し明るくさせてもらうと
それで救われる人もいるのです。
僕は、ちっぽけな真っ黒な固まりです。
だけど、やさしくなりたいです。
お月さまのように、そっと人を支えられる人になりたいです。
そのために、祈ります。
( -人- )
心を込めて、祈ります。
そんな菩薩たちの光を感じながら月を見上げてみて下さい。
きっと心にやさしい火が灯りますよ。
そして、少しやさしい自分にさせてもらえます。
秋の夜長、楽しみましょう。
今週もお元気で。
ご機嫌よう。
けいくう
☆☆
夕映えの空 色あせて いつしか闇のしのびよる いりあいの鐘 かすけくも 町こえ野こえ ながれゆく
澄みしみ空に月しろく またたく星の銀すなご めぐみの戸張たれそめて 人はいこいに 安らけし
(聖歌「光明三昧」より)