2023年9月更新

「清(さや) かさ」

9月はもう秋ですね。 平安時代の歌人で、藤原敬之という方が 「秋来ぬと目には清かに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」という歌をうたっています。

スーッと吹いてきた風は、目にはハッキリ見えません。 しかし、その風が頬を撫でたとき「ああ、秋が来ているのだ」と感じるという歌です。

「目には清かに見えねども(=目に見えないけど)」の 「清(さや) か」という言葉は、普段あまり使いません。

漢字で書くと「氵」に「青」で、 「清らか」という字を書いて「か」と送り仮名を振ったら「清(さや) か」というふうに読みます。

澄んではっきりしているということ。

私たちの心もその清かさがあれば、 ご先祖方のおかげ、仏様のおかげに包まれているということが、はっきりとわかってくると思うのです。

目には見えなくても、ご先祖が守ってくださっています。

今月はご先祖に感謝する、秋のお彼岸の月です。 通照院では、9月24日が法要の日です。 日曜日ごとのお念仏会も予定しています。

心を清かにするために、どうぞ奮ってお寺にお参りください。 お待ち申し上げます。