お釈迦さまのお話で「布を染める」という話があります。
ある日、お釈迦さまが弟子たちに言いました。
「ここに汚れた布があります。これを染色の瓶に浸すときれいに染め上がりますか?」
弟子たちは「染め上がりません。」と答えました。
次に「きれいな布があります。これを瓶に入れるとどうなりますか?」
弟子たちは「きれいに染め上がります。」と答えました。
その通り。布が汚れていては、きれいに色が染められません。
お釈迦さまは弟子たちに言いました。
「お前たちの心はどうですか?きれいですか?汚いですか?」
汚い心というのは、むさぼりの心、怒りの心、怠ける心、ケチな心、頑固な心、わがままな心、嘘つきな心、そういった心は汚い心です。
汚い心では、いくら染色の瓶で染めても、
仏さまの知恵を得ても、すっと入っていきません。
まずは、きれいな心にすることです。
心をきれいにする。
誰もが願っていることです。
南無阿弥陀仏と唱えると、阿弥陀様が少しずつ、心をきれいにしてくれます。
お念仏、大切ですね。
仏さま色に、心を染めてまいりましょう。
今月も日曜日ごとにお念仏会を予定しております。
どうぞ振ってご参集ください。お待ちしております。