2023年6月更新

「布を染める」

お釈迦さまのお話で「布を染める」という話があります。

ある日、お釈迦さまが弟子たちに言いました。

「ここに汚れた布があります。これを染色の瓶に浸すときれいに染め上がりますか?」
弟子たちは「染め上がりません。」と答えました。

次に「きれいな布があります。これを瓶に入れるとどうなりますか?」
弟子たちは「きれいに染め上がります。」と答えました。

その通り。布が汚れていては、きれいに色が染められません。

お釈迦さまは弟子たちに言いました。
「お前たちの心はどうですか?きれいですか?汚いですか?」
汚い心というのは、むさぼりの心、怒りの心、怠ける心、ケチな心、頑固な心、わがままな心、嘘つきな心、そういった心は汚い心です。

汚い心では、いくら染色の瓶で染めても、
仏さまの知恵を得ても、すっと入っていきません。

まずは、きれいな心にすることです。
心をきれいにする。
誰もが願っていることです。

南無阿弥陀仏と唱えると、阿弥陀様が少しずつ、心をきれいにしてくれます。
お念仏、大切ですね。
仏さま色に、心を染めてまいりましょう。

今月も日曜日ごとにお念仏会を予定しております。
どうぞ振ってご参集ください。お待ちしております。