2017年7月更新

文(ふみ)を書く

7月のことを「文月」といいます。

七夕には、短冊に願い事を書きます。
また、字が上達するようにお習字を稽古したり、
大切な人、愛おしい人に、心を込めて手紙を書く。
「文月」とは、そういう月なのです。

「書は心の絵」という言葉があります。
あなたがどういう字を書くかで、あなたの心の状態がわかるといいますから、
しっかりと練習したいですね。

漢字は中国から伝わり、筆で書かれていました。
筆は先がやわらかいため、文字は上から下に書くようになっているのです。

ところが、明治以降、西洋の文明が入ってきて、横文字を目にする機会が多くなりました。
今ではコンピューターの画面をはじめ、いろいろなことが横文字で書かれています。
ですが、漢字本来の姿は、タテ書きが美しいように思うのです。

日本語のすごいところは、
タテにも、左から右にも、古くは右から左にも、
自由自在に書けるところです。

人生もいろいろです。
タテ書きの人生。ヨコ書きの人生。

何があなたを一番活かせる道なのか。
ちょっと立ち止まって、胸に手を当てて考えられると、楽になるかもしれません。

今月も毎週日曜日にお念仏会を開催しております。
どうぞお参りください。