2021年11月更新

二人のお坊さん

最近は通照院の葬儀は、弟子の佳奈尼さんと二人でお参りしていますから、
通照院というと、二人のお坊さんというイメージが定着しています。
本当にお坊さん、よくがんばってくれています。

若いお坊さんと、ベテランのお坊さんが
二人、川沿いを歩いていました。

そこに女の人が立っていて、
「川を渡りたい。だけれど流れが早くて、自分では渡れそうにない。」と困っていました。

そこで、ベテランのお坊さんは、女の人に
「私が、かついでいってあげましょう」とおんぶして川を渡って、
向こう岸で女の人を降ろしました。

二人のお坊さんは、そのままてくてくと旅を続けたのですが、
若いお坊さんがベテランのお坊さんにききました。

私たち僧侶は「女性に話しかけてもいけないし、触れてもいけない」というルールがあります。
なのにあなたは、女性に声をかけて、おんぶして川を渡った。
それはどういうことですか?

ベテランのお坊さんは、若いお坊さんに言いました。
「私が川を渡ったとき、女の人は降ろしています。あなたはいつまで持っているんですか?」

起こったことをずっと引きずっている方がいます。
必要のないことは降ろして、楽しく、今何をすべきかを考えて過ごしていきましょう。

今月も日曜日ごとにお念仏会がございます。
今月からは7時からで、朝かゆ供養も再開します。
第3日曜日はお十夜法要です。

ふるって参集ください。
お待ちしております。