「ホトトギス」は、夏から秋にかけて咲くユリ科の花です。
白地の花に斑点がついていて、それが不如帰の胸の羽毛の模様に似ていることから「ホトトギス」という名がついたと言われています。 古今和歌集には、ホトトギスを用いた和歌がたくさん読まれています。 紀貫之が、旅立つ人との別れを惜しむ女性の心情を、音羽山で甲高く鳴くホトトギスになぞらえて歌った和歌をご紹介します。
『音羽山 こだかく鳴きて ほととぎす 君が別れを 惜しむべらなり』
<花材> ホトトギス